フォルクスワーゲン

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フォルクスワーゲン・ポロ – 欧州基準の傑作Bセグメントコンパクトカー

日本では3代目から本格的に輸入販売が始まり、欧州基準のコンパクトカーが国産モデルと遜色ない性能と、フォルクスワーゲンらしい質実剛健、高品質を見せつけましたが、5代目まで日本で扱いやすい5ナンバーサイズなのが好評だったものの、2018年3月より日本でも販売の始まった6代目ではついに3ナンバーとなるなど、欧州基準のコンパクトカーの変貌は国産車にも大きな影響を与えました。

各代の概要や時代背景

総合解説:フォルクスワーゲンのBセグメントを支える、ゴルフと並ぶ主力車種

フォルクスワーゲンといえば、メルセデス・ベンツやBMWと並び日本でもかなりメジャーな輸入車ブランドで、かつ他メーカーとは異なり日本市場でもっとも成功した大衆車メーカーでもあります。

古くは第2次世界大戦直後に本格生産を開始、日本でも1950年代から長らく親しまれたタイプ1「ビートル」に始まり、1974年に発表、1975年から日本でも発売され、当初苦戦したものの日本車以上の低燃費と活発な走り、頑丈なボディや高品質などで日本の大衆車市場へ大きな足場を築いた「ゴルフ」などが、よく親しまれている定番モデルです。

日本ではビートルの時代からヤナセで販売、1990年代にはトヨタ系(デュオ店)や地場資本(ファーレン店)のフォルクスワーゲンディーラーも全国各地へ展開し、その後トヨタ資本が離れて2009年以降は「フォルクスワーゲン」ブランドの店舗を立ち上げ現在に至ります。

つまりヤナセで販売されていた時代の「プレミアムコンパクト」的な扱いから、国産車と肩を並べる手頃な価格の大衆車として広く認知されるようになったのは1990年代からですが、その真っ只中の1996年に3代目モデルから日本でも本格販売されたのが、「ポロ」でした。

当時はオペル・ヴィータなど日本でも欧州製コンパクトカーが手頃な価格で販売されるようになった時期で、1.6リッタークラスのコンパクトな5ドアハッチバック車であるポロも、180万円を切る価格でありながら国産車とは異なるレベルの高品質ボディや内外装などで好評を博し、以後4代目、5代目と代を重ねてフォルクスワーゲン・ジャパンの基幹車種となります。

2018年にデビューした6代目ではついに3ナンバー枠へとボディが大型化して物議をかもしましたが、国際的に安全性を向上しつつ従来どおりの快適性を保つためにはボディの大型化は必須の流れで、同時期の国産コンパクトカーも3ナンバーサイズの移行を追従する傾向があったことから、今後もBセグメント車(おおむね1~1.5リッタークラス)のベンチマーク的存在として、国産車にも大きな影響を与え続けそうな1台です。

フォルクスワーゲン車のボトムエンドを担うため誕生した初代(1975-1981)

1974年に登場した初代ポロは、アンダーフロアミッドシップなど斬新ながら高コストな大衆車の試作など回り道をした挙げ句、アウディ80(初代)のFFメカニズムを使って現在ではオーソドックスなエンジンとミッションを直列にフロントのエンジンルームへ横置きしたジアコーサ式FFを採用したフォルクスワーゲンの名車「ゴルフ」同様、ビートル後継の量販車種として作られたFFコンパクトカーでした。

もっとも、基本メカニズムは共有したとはいえボディはアウディ80と全く別物になったゴルフとは全く逆に、ポロではアウディ50(1,100cc)より小さな900ccエンジンを搭載し、ボディはVWのバッジ以外ほぼアウディ50と共有しています。

さらに、フロントにディスクブレーキを採用したアウディ50に対してポロは4輪ドラムブレーキ(標準・フロントディスクブレーキはメーカーオプション)な点などコストダウン版というべき代物でしたが、それだけ安価に販売できたこともあってアウディ50より良好な販売実績を上げ、アウディ50が1978年で終了した一方でポロは1981年まで販売される間に1,100ccや1,300ccエンジンを積んだ上級グレードも登場、ポロGTという1,300ccのホットモデルも追加されました。

なお、日本では初代ポロ自体が正規輸入販売されていなかったこともあって知られていませんが、3ドアハッチバックボディの「ポロ」のほか、「ダービィ」という2ドアノッチバックセダンも販売されています。

この初代ポロと初代ゴルフでビートル後継車の販売に初めて大成功したフォルクスワーゲンは、現在トヨタなどと世界の自動車メーカートップを争う座への階段を登り始めることとなりました。

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン ポロ 1975年式
全長×全幅×全高(mm):3,512×1,559×1,344
ホイールベース(mm):2,335
車重(kg):685
エンジン:水冷直列4気筒SOHC2バルブ
排気量:895cc
最高出力:29kw(40ps) / 5,900rpm
最大トルク:60N・m(6.2kgm) / 3,500rpm
燃費:-
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:4MT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム付きトレーリングアーム
中古車相場:皆無(2019年11月現在)

「ハッチバック」と「クーペ」の2種類があった2代目(1981-1994)

2代目ポロは1981年に登場、アウディ50は一代限りで終わったため完全にフォルクスワーゲンのオリジナル車となり、デザインも特にフロントマスクは同時期のゴルフIやゴルフIIと共通点を持つものになりました。

この2代目で変わっていたのは3ドア「ハッチバック」の荷室が大きく拡大されてテールゲートも垂直に近い、日本ならば「ライトバン」に近いルックスになったことで、当初はこのポロ・ハッチバックと2代目同様2ドアノッチバックセダンのダービィが販売されていましたが、1982年に初代ハッチバック同様、斜めに寝かせたようなテールゲートを持つ3ドアハッチバックスタイルのスポーティな「ポロ・クーペ」が登場しました。

実際にポロ・クーペはスポーティ版としての位置づけもあったようで、1986年にはスーパーチャージャー(VWでの名称は「Gラーダ」)を装着して最高速200km/hに迫るポロ・クーペGT G40が登場しています。

初代では日本での正規輸入販売が全くなかったポロですが、2代目はヤナセの手で1984年に限定販売でダービィを「ポロクラシック」として、1988年から1990年まではポロ・クーペを「ポロクーペCL」として正規輸入販売していました。

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン 80NZ ポロ クーペCL 1990年式
全長×全幅×全高(mm):3,655×1,590×-
ホイールベース(mm):2,335
車重(kg):780
エンジン:NZ 水冷直列4気筒SOHC
排気量:1,272cc
最高出力:40kw(55ps) / 5,200rpm
最大トルク:96N・m(9.8kgm) / 3,000rpm
10モード燃費:12.5km/L
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:5MT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム付きトレーリングアーム
中古車相場:皆無(2019年11月現在)

日本でも本格デビューした3代目(1994-2001)

3代目ポロは1994年に登場し、「デュオ店」(トヨタ系)「ファーレン店」(地場資本系)とディーラー網を拡大していたフォルクスワーゲン日本法人の目玉となる新型車として1996年8月には日本でも販売開始。

ダービィ後継である4ドアセダン「ポロクラシック(ポロサルーン)」やステーションワゴン版「ポロバリアント」は輸入されなかったものの、「2ドア」(3ドアハッチバック)と「4ドア」(5ドアハッチバック)が輸入販売され、当初いずれも4速ATのみでしたが、1996年10月には2ドアに5速MT車も追加されています。

発売当時はデュアルエアバッグやEBD(電子制御制動力配分装置)つきABS、イモビライザー(電子式盗難防止装置)など、まだまだ安全装備が浸透していなかった国産ハッチバックコンパクトカーにはほとんどないような装備が搭載されており、衝突安全性も高い頑丈なボディもあって、「どうだこれが欧州製コンパクトカーだ!」という衝撃を日本市場へ叩きつけました。

日本市場で当初の搭載エンジンだった1.6リッターSOHCエンジンも、一見すると平凡なスペックながら2,800回転という当時としてはかなりの低回転から最大トルクを発揮するトルクフルなエンジンで、似たようなコンセプトで「ハーフスロットル高性能」をキャッチコピーとしたホンダ・ロゴと比較されましたが、品質面での差はあきらか。

さらに電動キャンバストップ版「オープンエア」(1999年8月)や、125馬力とパワフルな1.6リッターDOHCエンジンを搭載した「GTI」(2000年5月)など魅力的なモデルを追加していき、ゴルフに続いて日本市場でも大衆車としての足場をしっかり築いたのです。

他に日本仕様の特別仕様車が多数販売されており、一覧は以下。
デア エアステ(3ドア/5ドア):1998年1月
シルバーセレクション(3ドア/5ドア):1998年5月(2ドアは1998年9月)
コンフォート・プラス(5ドア):1998年6月
スポーツ(5ドア):1998年11月
グラデュエート(3ドア/5ドア):1999年3月
オープンエア(3ドア):1999年11月(後にカタログモデル化)
ブラックセレクション(5ドア):1999年11月
ホワイトセレクション(5ドア):1999年11月
ユング(3ドア/5ドア):2000年1月
GT(3ドア):2001年6月
プラス(5ドア):2001年11月

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン 6ANAHS ポロ 4ドア 1996年式
全長×全幅×全高(mm):3,715×1,660×1,435
ホイールベース(mm):2,410
車重(kg):1,050
エンジン:AHS 水冷直列4気筒SOHC
排気量:1,597cc
最高出力:55kw(75ps) / 4,800rpm
最大トルク:135N・m(13.8kgm) / 2,800rpm
10・15モード燃費:11.4km/L
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム付きトレーリングアーム
中古車相場:3~49.8万円(車両本体価格・2019年11月現在)

前期型の丸目4灯ヘッドライトが特徴的、クロスポロも登場した4代目(2001-2009)

4代目ポロは2001年登場、翌2002年5月に日本でも発売。この頃ゴルフは「ゴルフIV」で一回り大きくなり日本市場では3ナンバー車となっていましたが、ポロも拡大されたとはいえしっかり5ナンバーサイズに収まり、日本でもヒットしたゴルフII並のコンパクトさや、前期型ではゴルフと異なり当時の欧州車でちょっと流行っていた丸目4灯式ヘッドライトを採用したかわいいルックスで人気となって、日本におけるフォルクスワーゲン車のベストセラーとなりました。

もちろん安全性もサイドエアバッグの標準装備化や一部グレードへカーテンエアバッグも採用するなど、国際基準に追いつきつつある日本車を引き離す充実ぶり。2005年には1.8リッターターボに5速MTを組み合わせたGTI、2006年には標準モデルにも1.6リッターDOHCに6速スポーツモードつきATを組み合わせた「スポーツライン」が追加されるなど、動力性能に対する物足りなさも解消され、さらにFFながらSUVルックの「クロスポロ」も初登場(2006年8月)するなど、魅力あるラインナップを展開しています。

なお、丸目4灯ライトが特徴だった4代目ポロの顔つきでしたが、マイナーチェンジで日本でも2005年9月から2灯式ヘッドライトとワッペングリルと呼ばれるV字グリルなど、ゴルフVなど他のフォルクスワーゲン車と共通点を持つフロントマスクへ変更されています。

日本市場における特別仕様車の一覧は以下。
アベニーダ(5ドア):2004年1月
ヴィアッジョ(5ドア):2005年1月
SE(5ドア):2005年6月
サンクスエディション(5ドア):2007年1月
ファイン(5ドア):2007年8月
GTIカップエディション(5ドア):2008年2月

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン 9NBBY ポロ 4ドア 2002年式
全長×全幅×全高(mm):3,890×1,665×1,480
ホイールベース(mm):2,470
車重(kg):1,160
エンジン:BBY 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1,389cc
最高出力:55kw(75ps) / 5,000rpm
最大トルク:126N・m(12.8kgm) / 3,800rpm
10・15モード燃費:13.4km/L
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム付きトレーリングアーム
中古車相場:1~89万円(車両本体価格・2019年11月現在)

精悍な顔つきへ変更、ダウンサイジングターボ化も進んだ5代目(2009-2018)

5代目ポロは2009年に登場し、日本でも同年10月から発売。前年にモデルチェンジしたゴルフ(ゴルフVI)と単にイメージが共通なだけでなく酷似したフロントマスクが与えられ、その姿はまさにゴルフの縮小版という精悍さを持ちつつ、ボディサイズはしっかり二本の5ナンバーサイズにも収まっており、まさに「5ナンバーサイズポロの決定版」でした。

当初は「1.4コンフォートライン」のみの単一グレードでしたが、2010年6月にその頃からフォルクスワーゲンが得意としていたダウンサイジングターボの1.2リッターTSIエンジンw搭載した「TSIコンフォートライン」「TSIハイライン」をラインナップしたほか、先代同様にSUVルックの「クロスポロ」も追加。これも新世代の7速DSG(デュアルクラッチ式セミオートマ)と組み合わせられています。

2010年9月にはターボ+スーパーチャージャーの1.4リッターTSIツインチャージャーに7速DSGを組み合わせたGTIも追加し、先代までと同様、日本市場でも高い人気を得ました。
なお、4代目までは日本市場でも廉価グレードやGTIに3ドア車が存在しましたが、5代目からは5ドアのみが輸入販売されています。

日本仕様での特別仕様車は以下。
アクティブ ブルーモーションテクノロジー:2013年5月
アクティブ2 ブルーモーションテクノロジー:2014年1月
ラウンジ:2015年4月
ブルーモーション:2015年9月
40thエディション:2015年10月
プレミアムエディション:2016年1月
プレミアムエディションナビパッケージ:2016年1月
オールスター:2016年6月
ウィズ ビーツ:2016年11月
アクティブ:2017年1月
オリジナル:2017年1月
TSIコンフォートライン マイスター:2017年4月
TSIハイライン マイスター:2017年4月

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン 6RCBZ ポロ TSIハイライン 2010年式
全長×全幅×全高(mm):3,995×1,685×1,475
ホイールベース(mm):2,470
車重(kg):1,100
エンジン:CBZ 水冷直列4気筒SOHC8バルブ ICターボ
排気量:1,197cc
最高出力:77kw(105ps) / 5,000rpm
最大トルク:175N・m(17.8kgm) / 1,550~4,100rpm
10・15モード燃費:20.0km/L
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:7DCT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トレーリングアーム
中古車相場:27.5~198万円(車両本体価格・2019年11月現在)

ついに拡幅で3ナンバー化、新たな国際基準を示した6代目(2018-)

6代目ポロは2017年に登場、日本でも2018年3月に発売。それまで日本に輸入されるコンパクトカーとしては数少ない5ナンバーサイズを維持してきたポロでしたが、ゴルフやパサート同様にフォルクスワーゲンの新世代統一プラットフォオームMQBを採用したことにより大型化し、ついに全幅1.7mを超える3ナンバーサイズとなって、欧州製5ナンバーサイズコンパクトカーがまたひとつ消えたと惜しむ声も聞かれました。

しかし、全幅が約1,800mm近いゴルフに比べればまだまだコンパクトなボディであり、ロー&ワイドを強調したデザインからも精悍さやスポーティさを感じられることや、既に国産コンパクトカーも国際的な流れで衝突安全性能と快適性の両立のため5ナンバーサイズへのこだわりをやめる例が相次いでいることから、よほどのコダワリがあるユーザーでもない限り日本でも受け入れられています。

「車種やグレードに関わらず可能な限りの安全装備を標準で搭載する」というフォルクスワーゲン車の流儀に従い、この代でも先進の安全装備が満載されており、国産車並に安価でありながら安全で高品質なコンパクトカーというポロの特徴は守られました。

なお、1.5リッター4気筒ターボを搭載する「TSI Rライン」を除きエンジンは1リッター3気筒ターボが搭載されてさらにダウンサイジングターボ化が進み、SUVルックのクロスポロはまだ登場していないものの、200馬力とリッター100馬力の高出力型2リッターターボを搭載するハイパフォーマンス版、「ポロGTI」は2018年7月に追加されています。

日本市場での特別仕様車は以下。
TSIコンフォートラインリミテッド:2019年10月

代表スペックと中古車相場

フォルクスワーゲン AWCHZ ポロ TSIハイライン 2018年式
全長×全幅×全高(mm):4,060×1,750×1,450
ホイールベース(mm):2,550
車重(kg):1,160
エンジン:CHZ 水冷直列3気筒DOHC12バルブ ICターボ
排気量:999cc
最高出力:70kw(95ps) / 5,000~5,500rpm
最大トルク:175N・m(17.9kgm) / 2,000~3,500rpm
JC08モード燃費:19.1km/L
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:7DCT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トレーリングアーム
中古車相場:138~285万円(車両本体価格・2019年11月現在)

各代の新装備

初代

直列配置のエンジンとミッションをフロントに横置きしたジアコーサ式FFレイアウト、フロントがマクファーソンストラット独立でリアがトレーリングアームとトーションビームを組み合わせた半独立というサスペンション方式はゴルフと同様で、当時のフォルクスワーゲンにおける新技術であり、その後の標準となりました。

そのパッケージング以外に車として目新しい面は少ないのですが、当初はわずか40馬力の895cc小排気量エンジンオンリーだったのが、1977年以降はアウディ50と同じ1,093ccエンジンや1,272ccエンジン搭載車も追加されています。

2代目

2代目で目立つ新技術はポロGT G40に搭載されたスクロールコンプレッサー式のスーパーチャージャーを搭載した1,272ccエンジンで、フォルクスワーゲン車としては初の過給機つきエンジンです。

日本車に多いルーツ式スーパーチャージャーではなく、一対の渦巻体を一方は固定、一方は円運動させて圧縮させる「スクロールコンプレッサー」という、自動車用としては珍しい方式を採用していました。

3代目

運転席&助手席デュアルエアバッグやEBDつきABSなど当時先進の安全装備が安価なコンパクトカーにも関わらず搭載された3代目ポロでは、他にも細かな部分で新技術が使われており、マルチポイントインジェクター(各気筒ごとの電子制御燃料噴射装置)や、当時はまだ珍しかった樹脂製インテークマニホールドなどがおごられています。

また、前期型はSOHCながら低回転からゆとりあるトルクを発揮する1.6リッターエンジンが搭載されていましたが、1996年以降の後期型では1.4リッターと排気量を下げたものの、燃焼の効率化などに効果を発揮するDOHCヘッドを持ち、軽量なオールアルミエンジンが搭載されるようになりました。

また、3代目後期から設定されるようになった「GTI」では、標準の1.4リッターDOHCエンジン(75馬力)に対し、パワフルな1.6リッターDOHCエンジン(125馬力)を搭載、それまでの豊富な中低速トルクで実用性に優れるものの、高回転での伸びがないと言われたポロのイメージを一変させています。

4代目

4代目ポロでは日本での発売時から全車にデュアルエアバッグやEBDつきABSに加え、サイドエアバッグやESP(横滑り防止装置)、ブレーキアシスト、フォースリミッター&テンショナー付きシートベルト、イモビライザーが標準装備され、2004年10月にはカーテンエアバッグも標準装備して6エアバッグとなり、安全装備や盗難防止装備は先代より一層強化されました。

また、2007年10月にはGTI(5MT)と特別仕様車の「ファイン」(4AT)を除く全モデルが4速ATから6速ATに変更されるとともに1速のギア比が20%以上もローギアード化され、渋滞低速路や登坂路の多い日本での発進加速が大幅に向上したほか、ハイギアードな6速ギアの設定で高速巡航時のエンジン回転数が400回転も下がり、巡航時の燃費性能や静粛性も向上しています。

5代目

5代目ポロからは現在に至るまでフォルクスワーゲンが得意とする直噴ダウンサイジングターボTSIが導入され、「TSIコンフォートライン」や「TSIハイライン」、「クロスポロ」には1.2リッターターボ、「GTI」にはターボ+スーパーチャージャーの1.4リッターツインチャージャーを搭載(GTIは2015年2月のマイナーチェンジで1.8リッターターボへ更新)、全車デュアルクラッチ式のセミオートマ、7速DSGが組み合わせられています。

その他、車両後方に障害物があれば警告するパークディスタンスコントロール(TSIハイライン)や、高速コーナリング時に内輪の空転を抑制するためブレーキ制御を行う「XDS」(電子制御ディファレンシャルロック。GTIのみ)も採用。

2012年4月に日本でも発売された「TSIコンフォートラインブルーモーションテクノロジー」では、1.2リッターTSIエンジンにアイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムを搭載して燃費を向上させ、2013年9月に追加された「ブルーGTブルーモーション」では気筒休止システムを組み込んだ1.4リッターTSIエンジンを搭載し、歴代最高燃費21.3km/Lを実現しています。

2014年8月には「TSIコンフォートライン」がマイナーチェンジされ、「フロントアシストプラス」(衝突被害軽減ブレーキ)や、衝突や追突などの事故時に自動で車速を10km/h以下に落とし、二次被害を防ぐ「マルチコリジョンブレーキシステム」、ドライバーの疲労を検知して休息を促す「Fatigue Detection System」、アダプティブクルーズコントロール、リアビューカメラなどを搭載し、ブルーモーションテクノロジーに採用されていたアイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムも搭載し、標準で燃費を向上させています。

2015年9月には1リッター3気筒TSIエンジンを搭載した限定300台の特別仕様車「ブルーモーション」が登場、JC08モード燃費はついに23.4km/Lに達しました。

6代目

6代目では「フロントアシスト」(衝突被害軽減ブレーキ)が歩行者対応となったほか、アダプティブクルーズコントロールも自動停車&自動発進機能が追加されるなど進化。

先代では限定車ブルーモーションのみの搭載に留まった1リッターTSIが標準エンジンとなって、1.5リッターTSIを搭載した「R-Line」ともども7速DSGと組み合わせられる一方、「GTI」には2リッターTSIが搭載されて、ゴルフなどの上級グレードと同じ6速DSGと組み合わせられています。

また、当初はGTIのみ、後にTSIハイラインとTSIコンフォートラインにも追加設定された新装備として、対応スマートフォンのワイヤレス充電を可能とする「スマートフォン ワイヤレスチャージング」などがありました。

派生車

ポロGTI(3代目~)

初代ゴルフ以降のフォルクスワーゲン車で定番のスポーティバージョン「GTI」が3代目からポロにも設定されました。

当初は3代目ポロ前期型の限定車として登場しましたが、1999年のマイナーチェンジで後期型になるとともにカタログモデルとしてポロGTIが設定され、1.6リッターDOHC16バルブエンジンに5速MTの組み合わせ。

4代目ポロでは1.8リッターターボに5速MT、5代目ポロでは当初1.4リッターTSI(直噴ツインチャージャーエンジン)、後に1.8リッターTSI(直噴ターボエンジン)に7速DSGが組み合わせられ、6代目ポロのGTIには2リッターTSI(直噴ターボエンジン)へ湿式多板デュアルクラッチ式の6速DSGが組み合わせられ、上級のゴルフGTIなどと同格になりました。

クロスポロ

(4代目~5代目)
4代目ポロから追加されたSUV風のクロスオーバーモデルが「クロスポロ」。FFのままで4WDモデルは存在せず、高められた最低地上高やルーフレールや樹脂パーツ、フォグランプなどの外装でクロスオーバーを主張しており、メカニズムや内装などは4代目ならスポーツライン、5代目ならTSIコンフォートラインとほぼ同等です。

モータースポーツでの活躍

各自動車メーカーのエントリーモデルではよくあるように、ポロでも古くからワンメイクレースが行われており、2代目のホットモデル「GT G40」ではフォルクスワーゲン自身によるワンメイクレースも開催されていました。

さらに3代目からはラリーにも参戦、当初はJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)のスーパー1600クラスやIRC(インターコンテネンタル・ラリー・チャレンジ)のS2000クラスへ出場していましたが、2011年から2016年まではWRカーのポロR WRCでWRC(世界ラリー選手権)へワークス体制で出場するようになり、2013年から最終年の2016年までの4年連続でマニュファクチャラー(メーカー)選手権4連覇を達成しています。

次期モデル大予想

近年のポロは4代目(2001~2009年)、5代目(2009~2017年)と8年程度のモデルライフを得ており、2017年に登場(日本での発売は2018年)した6代目ポロもそれにならうならば、2024年頃の7代目デビューが予想されます。

何度か噂に上り、フォルクスワーゲン関係者も試作車の存在まで認めたという4WDターボモデル「ポロR」が6代目のうちにデビューするとも言われており、2019年11月現在では1.5リッターTSIを搭載した「ポロR-Line」に留まってはいるものの、ゴルフより小型ボディに同じエンジンを搭載した痛快なコンパクト4WDターボスポーツが実現する日は、そう遠くないでしょう。

7代目デビューの頃には現在より電動化技術や運転支援/安全運転技術の進歩が予想され、フォルクスワーゲンでは「ID.」シリーズで展開拡大予定のEV(電気自動車)こそ設定されないものの、ヨーロッパでは主流になりつつある48Vマイルドハイブリッド車が6代目後期または7代目から登場することが予想されるほか、レベル3自動運転、場合によってはレベル4の搭載も考えられます。

フォルクスワーゲンは安全性を重視するメーカーで、安全装備に関しては「車種のレベルやグレードを問わず標準装備していく」という主義なので、安全性向上へ積極的に寄与する運転支援/自動運転システムの搭載は確実です。

次期7代目ポロは1リッター3気筒TSIエンジンへ48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、レベル3以上の運転支援/自動運転システムを搭載して2027年頃に登場と大予想させてください。