三菱

複数業者からのしつこい営業電話がない、買取入札

  • メールアドレスだけの匿名登録なので個人情報が守れる
  • あなたの車に複数業者がおよその買取額を提示
  • 一番高い買取額を提示した業者だけに個人情報を送信

三菱・アウトランダー – 機動性の高いPHEVもラインナップした、頼れるSUV

アウトランダー

全盛期と比べればラインナップがやせ細ってしまった三菱ですが、軽自動車とともに最後の砦として奮戦しているのがSUVです。中でもデリカD:5のベースともなっているアウトランダーは3列シート仕様や災害時など頼りになるPHEV仕様も準備され、三菱らしい特色あるSUVへと仕上がっています。

各代の概要や時代背景

前作アウトランダーを拡大、三菱の新たな標準車となった初代CW5W/6W系(2005-2012)

1970年代末から小型トラックのフォルテのラダーフレームをベースに、悪路走破性が高くレジャー用途で絶大な威力を発揮するデリカスターワゴン、パジェロといったSUV(当時は「RV」に含まれた)を発売していた三菱は、その後もチャレンジャーやデリカスペースギア、パジェロミニなど、大ヒットまではいかないものの、熱狂的な固定ファンに支えられるSUV大国でした。

しかし、パリ~ダカールラリーへの参戦、またランサーエボリューションによるWRC(世界ラリー選手権)参戦で名を上げた反面、SUVやスポーツ4WDの印象ばかりが強くなりすぎ、自動車メーカーとしては少々偏ったイメージを持たれるようになってしまいます。

さらにはRVブームの終焉と、それに伴い台頭した乗用車ベースのクロスオーバーSUVブームの中でもオフロードイメージにこだわり過ぎた事、2000年代以降、数度にわたり発覚した各種の偽装問題でブランドイメージは失墜し、初代パジェロやデリカスタワーゴン以来の熱狂的固定ファン以外からは、「あまり魅力的ではない」メーカーとみなされるようになってしまいました。

初代アウトランダーが登場した2005年10月は、上記のように三菱が苦境のど真ん中にあった時期で、立て直しを図るべく当時提携関係にあったダイムラー・クライスラーなどと国際共同開発したエンジン、今後の三菱車の要としてデリカD:5やギャランフォルティスにも応用されるプラットフォームを使った「今後の三菱車の基準となるモデル」として、初代アウトランダーはデビューします。

クロスオーバーSUVとしては先代にあたるエアトレックよりボディサイズやエンジンラインナップを一回り拡大、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを設定した2~3リッター級SUVで、高い走破性を約束する電子制御4WDや、ワイドトレッド化による高い安定性、フルモノコックながら各部補強による高いボディ剛性により、オン/オフを問わず高い走行性能を確保しました。

海外仕様のようにジェットファイターグリル(当時のランエボX風のフロントマスク。国内では「ローデスト」で部分採用)を採用した「アウトランダーGT」や、電子制御4WDにランエボ由来のアクティブ制御「S-AWC」採用モデルはラインナップされなかったものの、スタイリッシュで走行性能や実用性も高く、デリカD:5に匹敵した頼れるSUVとして、三菱ファンからは根強い支持を得たのです。

なお、グレード構成は2.4リッター直4エンジン&CVT車を基本に、初期は標準グレードの「M」と上級グレードの「G」で始まり、2列シート5人乗り仕様と3列シート7人乗り仕様をラインナップ。

2007年10月に3リッターV6エンジン&6AT車(30MS、30G)を追加(2009年9月廃止)、2008年5月にはオンロード向けエアロ仕様の「ローデスト」を、同8月には従来の4WD車に加えFF車追加、さらに2010年1月には廉価版の2リッター直4エンジン&CVT車を加えていました。

代表スペックと中古車相場

三菱 CW5W アウトランダー G(7人乗り仕様) 2005年式
全長×全幅×全高(mm):4,640×1,800×1,680
ホイールベース(mm):2,670
車重(kg):1,620
エンジン:4B12 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2,359cc
最高出力:125kw(170ps)/6,000rpm
最大トルク:226N・m(23.0kgm)/4,100rpm
10・15モード燃費:-
乗車定員:7人
駆動方式:4WD
ミッション:CVT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)マルチリンク
中古車相場:18.8~129.8万円(車両本体価格・2020年9月現在)

先進装備や質感アップで正常進化した、2代目GF7W/8W系(2012-)

2代目アウトランダーは2012年10月のモデルチェンジで登場、2013年1月には国産SUVで初のプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」を追加(後で説明)しました。

当初は少々好みの分かれるデザインで販売が低迷、2015年6月には三菱の新しいデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用してフロントマスクを中心にデザイン一新しますが、その頃にはアウトランダーPHEVのイメージが強くなって通常モデルはやや影が薄くなっています。

全方向対応の衝突安全強化ボディ「RISE」はさらに安全性が向上、エンジン効率化による低燃費、熟成された電子制御4WDシステムへ、先代では海外モデルのみの設定だった車両運動統合制御システム「S-AWC」をオプションで選択可能として、内外装の充実、自動ブレーキなど先進の予防安全装備搭載などで、先代より魅力を高めました。

ラインナップは2リッター直4エンジン&CVTのFF車「20G」系と、2.4リッター直4エンジン&CVTの4WD車「24G」系および、それらをベースとした特別仕様車「アクティブギア」や「ブラックエディション」で構成されており、全車3列シート7人乗り仕様として、バッテリーなどの関係で2列5人乗りのアウトランダーPHEVと差別化しています。

確かにPHEV版ほどの先進性には恵まれていない通常版のアウトランダーですが、クロスオーバーSUVの流行に3列シート車も盛り上がりを見せている事から、今後は「ミニバンまでは不要だが、いざとなれば頼りになる3列シート車」として復権する可能性もありそうです。

代表スペックと中古車相場

三菱 GF8W アウトランダー 24Gプラスパッケージ 2020年式
全長×全幅×全高(mm):4,695×1,810×1,710
ホイールベース(mm):2,670
車重(kg):1,590
エンジン:4J12 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2,359cc
最高出力:124kw(169ps)/6,000rpm
最大トルク:220N・m(22.4kgm)/4,200rpm
JC08モード燃費:14.6km/L
乗車定員:7人
駆動方式:4WD
ミッション:CVT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)マルチリンク
中古車相場:75~286万円(車両本体価格・2020年9月現在)

各代の主な新装備

初代

・新型2リッター/2.4リッター(MIVEC)直列4気筒DOHCエンジン「4B11」/「4B12」
・新型3リッターV型6気筒SOHC MIVECエンジン「6B31」
・6速スポーツモードCVT
・INVECS-II スポーツモード6速AT(3リッター車のみ)
・減速エネルギー回生システム
・3モード電子制御4WD(2WD/4WDオート/4WDロック)
・ASC(アクティブスタビリティコントロール・横滑り防止装置&トラクションコントロール)
・ヒルスタートアシスト(2009年9月以降の4WD車)
・ESS(緊急制動信号システム)
・ブレーキオーバーライド(2011年10月以降)
・上下開閉式テールゲート
・ワンタッチタンブル(折り畳み)機構付セカンドシート
・床下収納式サードシート(7人乗り仕様)
・リアビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)

前作エアトレックからプラットフォームやパワートレーンを一新した結果、エンジンやミッションは新型へと更新され、減速時に電力を回収する回生システムも搭載されました。

三菱らしく悪路走破性にも力を入れた4WDシステムは、ドライブモードセレクタの操作で2WD(FF)、4WDオート(フルタイム4WD)、4WDロック(トラクション増加)の3モードへ変更可能で、ASCやヒルスタートアシストによって、登坂路や滑りやすい路面でも安定した走りが可能です。

安全面では急ブレーキやABS作動時にハザードランプを高速点滅させて後続車に危険を知らせるESSや、アクセルとブレーキ両方踏んだ時にブレーキを優先するブレーキオーバーライドも追加装備。

使い勝手の面では、2列目シートのワンタッチ折りたたみ機構や3列目の床下収納機構、状況に応じて使い分けられる上下開閉式テールゲートで、荷室の使いやすさに配慮されています。

2代目

・新型2リッター/2.4リッター直列4気筒SOHCエンジン「4J11」/「4J12」
・AS&G(オートストップ&ゴー、アイドリングストップ)
・車両運動統合制御システム「S-AWC」
・衝突被害軽減ブレーキ「FCM」(先進予防安全技術「e-Assist」搭載車)
・車線逸脱警報システム(同上)
・レーダークルーズコントロールシステム(同上)」
・後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付・2017年3月以降)
・後退時車両検知警報システム(2017年3月以降)
・オートマチックハイビーム(同上)
・電動パーキングブレーキ(4WD・2017年3月以降)

2代目ではエンジンがSOHC化されるとともにアイドリングストップと組み合わせられ、高効率化により燃費を低減したほかは、パワーユニットや4WDシステムは先代末期とほぼ同じで、ABSや電子制御デフ、ミッションなどを統合制御する「S-AWC」が当初はオプション、後に4WD車へ標準装備されました。

力が入っていたのは予防安全技術で、先進予防安全技術「e-Assist」を当初オプション、後に標準装備として、センサーも当初はミリ波レーダー式のみだったのが、ミリ波はレーダークルーズコントロール用のみとしてレーザーレーダー&単眼カメラへ更新、歩行者検知機能は追加していますが、レーダーの機能はなぜかむしろ退化しています。

その他、2017年3月の改良では車線変更時や後退時の警報システム、オートハイビームが追加されたほか、4WD車のパーキングブレーキが電動化されました。

派生モデル

アウトランダーPHEV(2代目ベース)

2代目をプラグインハイブリッド化したもので、やや遅れて2013年1月に発売されました。

EV同様に外部からの充電でハイブリッド車より長距離・高速のEV走行が可能なほか、1500Wの高出力外部給電が可能で、エンジンによる発電も含めて長時間の投光器使用、家庭への電力供給にも対応しており、2015年の熊本地震で停電下でも活躍する姿から、災害時にも強い新時代のサバイバル性が高く評価、現在のアウトランダーはPHEV版が販売の主力です。

搭載するエンジンは当初2リッターでしたが後に2.4リッターへと強化され、予防安全装備なども通常版アウトランダーより常にやや早く実装される傾向にありますが、EVほどではないにせよ大型バッテリーを搭載するため、2列シート5人乗り仕様のみとなっています。

代表スペックと中古車相場

三菱 GG3W アウトランダーPHEV Sエディション 2020年式
全長×全幅×全高(mm):4,695×1,800×1,710
ホイールベース(mm):2,670
車重(kg):1,930
エンジン:4B12 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2,359cc
最高出力:94kw(128ps)/4,500rpm
最大トルク:199N・m(20.3kgm)/4,500rpm
モーター:S61(前)/Y61(後)
最高出力:60kw(82ps)/70kw(95ps)
最大トルク:137N・m(14.0kgm)/195N・m(19.9kgm)
JC08モード燃費:18.6km/L
WLTCモード燃費:16.4km/L
乗車定員:5人
駆動方式:4WD
ミッション:CVT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)マルチリンク
中古車相場:95.8~449万円(車両本体価格・2020年9月現在)

プジョー・4007(2代目ベース)

2代目アウトランダーをベースにフランスのPSA(プジョーシトロエン)に供給されていたSUVで、フロントマスクやサスペンション、ディーゼルエンジンはPSAのオリジナルとなっており、2012年まで生産されていました。

シトロエン・Cクロッサー(2代目ベース)

プジョー・4007同様に2代目アウトランダーベースのPSA仕様で、こちらはフロントデザインがシトロエン仕様となっており、2012年まで生産されていました。

モータースポーツ

初代モデルがパジェロなどのサポートカーとしてパリ・ダカールラリーへ参加していましたが、2代目ではアウトランダーPHEVの可能性追求と宣伝のためアジアクロスカントリーラリーへ参戦、3年連続完走、クラス優勝などの記録を残しています。