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日産 NV350キャラバン – ハイエースに挑む唯一の好敵手(ライバル)

日本を代表する商用1BOX車といえばトヨタ・ハイエースですが、長年ハイエースを追い続けるライバル車の中でただ1台生き残った日産・キャラバンもまだまだ健在です。現在は車名を少し変えて再出発し、圧倒的シェアを誇るライバルへ一歩でも追いすがろうと必至なNV350キャラバンはどんな歴史を踏んできた車でしょうか?

各代の概要や時代背景

キャラバン前史:ダットサン・キャブライトに始まる日産小型商用トラック/1BOX

最大のライバル、ハイエースが元はトヨエースの小型版として登場したのと同じように、日産・キャラバンにも前身となる車種がありました。

それが1958年に初代モデルがデビューしたダットサン・キャブライトで、トヨエースに対抗する安価で簡便な小型トラック/バンとして登場、1968年にはダットサン・キャブスターへと名を変えつつ、キャブライトとして3代、キャブライトとしては2代にわたり1982年まで作られ、現在のアトラスへと続いていきますが、商用/乗用1BOX車として小型版のキャラバンが派生していくのは、1973年のことです。

そして日産車の歴史で欠かせない、合併以前のプリンス自動車にもキャラバンへ続く系譜があり、それが小型トラック、ホーマーの1BOX版として登場した初代プリンス・ホーミーで、日産とプリンスの合併後も日産・プリンス・ホーミーとして1976年まで販売され、2代目以降はキャラバンの兄弟車として引き続き日産プリンス店で販売、4代目途中でキャラバンと統合するまで存在しました。

総合解説:国産商用車の鉄板車種へ挑み続ける唯一の好敵手、キャラバン

1973年に初代モデルが登場後のキャラバンは、2001年までトラックが存在したトヨタ・ハイエースと異なり一貫して商用登録のバン、乗用登録のワゴン(あるいはマイクロバス)と、その特装車のみが販売されていた1BOX車で、一貫してハイエースが最大のライバル。

かつては同クラスライバルとしていすゞ・ファーゴやマツダ・ボンゴブローニィが存在しましたが、現在前者はNV350キャラバンの、後者はハイエースのOEM供給を受けており、結局ハイエースのライバルとして生き残り続けているのはキャラバンのみです。

とはいえ、長年にわたってハイエースが「国産商用車の鉄板といえる最量販主力車種」として、日本を代表する1台であり続けているのに対し、キャラバンはかつて存在した兄弟車のホーミーともども常に2番手に甘んじており、「あえて、あるいはどうしてもハイエース以外を選ばなければというユーザーの受け皿」であり続けました。

RVブームに応じた豪華高級ミニバン路線でも、安全性が重要になった時代でも出遅れはなかったにも関わらず少数派に留まってはいますが、それでもハイエースの独占を避けるべく、少しでもそのシェアを崩そうという努力が続けられています。

ハイエースへの挑戦が始まった初代E20(1973-1980)

初代キャラバンは1973年12月に発売。ライバルのハイエースが1BOXボディ車(ワゴン)を1967年に発売していたのからは6年遅れですが、キャブスター/キャブライトのようにトラックシャシーに架装したバンボディではない、本格1BOXバンボディの中型車としては日産初でした。

H20やJ15といった、原設計は1950年代まで遡れるような古くとも信頼性があり、どちらかといえば低中速トルク重視で実用性の高いエンジンを搭載していたのが特徴で、ボディもライバル車のようにスタイルにも配慮してフロントガラスやテールゲートを寝かせていたのとは異なり、スペース効率を最大限配慮した保守的な箱型スタイルで実用性一辺倒に徹します。

それでも最初から乗用登録の「キャラバンコーチ」はラインナップされており、3列シート9人乗りから始まったことや(他に3/6人乗りバンと、15人乗りマイクロバスもあり)、既にキャブライトバンで実績のあった後席スライドドアを装備していたことなど、現在のキャラバンへと通じる原型は初代モデルで出来上がっていました。

代表スペックと中古車相場

日産 E20 キャラバン コーチ・スーパーデラックス 1973年式
全長×全幅×全高(mm):4,310×1,690×1,905
ホイールベース(mm):2,350
車重(kg):1,380
エンジン:J15 水冷直列4気筒OHV8バルブ
排気量:1,483cc
最高出力:57kw(77ps)/5,200rpm(※グロス値)
最大トルク:118N・m(12.0kgm)/3,200rpm(同上)
燃費:-
乗車定員:9人
駆動方式:FR
ミッション:4MT
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)リーフリジッド
中古車相場:皆無(2019年12月現在)

RV時代で豪華さを増し乗用車チック路線も出てきた2代目E23(1980-1986)

2代目キャラバンは1980年8月に登場。フロントバンパーギリギリの低さに配置された丸目4灯式ヘッドライトや、スクエアでスペース効率を最大限確保したボディなどデザイン面ではキープコンセプトで、それだけにやや古さは目立ったものの、ウォークスルー機構を採用したり、快適装備を充実して豪華装備や内外装を充実したモデルも登場し、初期のRVブームへも対応していきました。

代表スペックと中古車相場

日産 E23 キャラバン コーチSGLサンルーフ 1980年式
全長×全幅×全高(mm):4,350×1,690×1,950
ホイールベース(mm):2,350
車重(kg):1,435
エンジン:Z20 水冷直列4気筒SOHC8バルブ
排気量:1,952cc
最高出力:77kw(105ps)/5,200rpm(※グロス値)
最大トルク:162N・m(16.5kgm)/3,200rpm(同上)
燃費:-
乗車定員:9人
駆動方式:FR
ミッション:4MT
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)リーフリジッド
中古車相場:118万円(車両本体価格・2019年12月現在)

初代エルグランドのベースとなった3代目E24(1986-2001)

3代目キャラバンは1986年9月に登場、当初は乗用グレードへ通常ボディ、商用グレードへ通常ボディとロングボディn組み合わせでしたが、1990年10月のマイナーチェンジで乗用グレードへもロングボディとキャプテンシートを組み合わせた「ロイヤル」が登場するなど、従来からの商用1BOXバンとしての発展とは別に、RVブーム下における豪華ミニバン路線も充実していきました。

それに伴う重量増加対策として、強力な2.7リッターディーゼルターボのほか、3リッターV6ガソリンエンジン車も投入されていきますが、ホンダ・オデッセイなど高級路線の乗用車ベースミニバンの登場で1BOX商用車ベースのミニバンは次第に商品力を失い、1997年5月にキャラバン/ホーミー派生の豪華大型ミニバン、初代エルグランドの登場によって、RVとしてのキャラバンはその役目が限定されていくことになります。

なお、1994年にはオーテックジャパンの特装車「キャラバン・フウライボウ」が登場、EVブームの波に乗ってフォグランプつきフロントグリルガードや、2列め目以降のガラスにエアコンの効率を高める熱反射式ハーフミラーガラスを採用、2WDと4WDが選べてエンジンはインタークーラーつき2.7リッターディーゼルターボでした。

当時の日産はラルゴの「フウライボウ」や初代セレナの「キタキツネ」など1BOX車ベースのオーテック特装車で、RVブームを追っており、乗用車ベースミニバンがあまりなかった時代には、そんなモデルでもそこそこ人気があったものです。

なお、モデル末期の1999年6月には兄弟車ホーミーが廃止統合され、日産の大型1BOX車はキャラバンのみとなりました。

代表スペックと中古車相場

日産 E24 キャラバン コーチ・シルクロードリムジン 1986年式
全長×全幅×全高(mm):4,520×1,690×1,955
ホイールベース(mm):2,375
車重(kg):1,670
エンジン:Z20 水冷直列4気筒SOHC8バルブ
排気量:1,952cc
最高出力:67kw(91ps)/5,200rpm
最大トルク:149N・m(15.2kgm)/3,200rpm
燃費:-
乗車定員:8人
駆動方式:FR
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)リーフリジッド
中古車相場:29.8万円~224万円(車両本体価格・2019年12月現在)

クラッシャブルゾーン確保で安全性を向上した4代目E25(2001-2012)

4代目キャラバンは2001年4月に登場。クラッシャブルゾーン確保のため短いながらもボンネットのついた1.2BOXスタイルになったため、特に小型車枠に収めたロングボディでは荷室が狭くなるなどスペース効率が悪化してしまいました。

当初、先代でコーチが廃止されたままなのを受け継ぎロングボディとスーパーロングボディの商用バン(4 / 1 / 8ナンバー登録)と、スーパーロングのマイクロバスのみのラインナップでしたが、やはりそれだけではラインナップ不足だったようで、2001年11月には3ナンバー10人乗りの乗用登録「キャラバンコーチ」が復活、ジャンボタクシーなどとして使われます。

さらに2003年5月のマイナーチェンジでは8人乗りの「キャラバンシルクロード」が復活し(2009年1月再び廃止)、高級路線のエルグランドとは異なるユーザー層は、結局引き続きキャラバンが担当することになりました。

商用モデルでは2007年11月に特別仕様車として登場後、2009年1月からカタログモデルに昇格した「スーパーGX」ではセカンドシートへ分割スライドやリクライニングを採用するなど、乗用モデルに通じた快適性を確保したグレードが登場。次第に近代的な1BOXバン/ワゴンとしての姿を整えていきます。

代表スペックと中古車相場

日産 QE25 キャラバン コーチ・シルクロードVX 2003年式
全長×全幅×全高(mm):4,690×1,690×1,990
ホイールベース(mm):2,415
車重(kg):1,940
エンジン:KA24DE 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2,388cc
最高出力:103kw(140ps)/5,600rpm
最大トルク:202N・m(20.6kgm)/2,800rpm
10・15モード燃費:7.8km/L
乗車定員:8人
駆動方式:FR
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)リーフリジッド
中古車相場:10万円~230万円(車両本体価格・2019年12月現在)

ハイエースからのシェア奪還目指し再出発したNV350、5代目E26(2012-)

6代目キャラバンは2012年6月に登場。当時の日産は商用バンへ「NV」(Nissan Van)と車格を合わせた数字を追加して(商用車の場合は「NT」など)、日産の商用車ブランドを一新しており、キャラバンも「NV350キャラバン」として再出発しました。

それまで販売台数、シェアとも圧倒的な差をつけられていたキャラバンではありましたが、ハイエースよりは少ないながらも根強いリピーターによる需要に支えられた堅実路線を歩んでおり、車名変更を機会に小型商用車のトップブランドとクラスシェア40%奪還を旗印に気合を入れたモデルチェンジを断行。

ハイエースに負けじとボンネットは短縮、スクエア形状ボディはスペース効率の良さを期待させ、クリーンディーゼルや先進装備が惜しげなく投入されたほか、純正カスタムモデルとして専用フロントマスクを持つオーテックジャパン特装車の「ライダー」をバン/ワゴンともに設定し、トヨタモデリスタの純正カスタムモデルを持つライバルに対抗しました。

それでも2018年の販売台数ではハイエースバン4万8,590台に対してNV350キャラバン・バンの販売台数は3万66台に留まっていますが、同クラスシェアは約39%と目標に近くなっており、モデルチェンジ効果は確実に上がっていると考えてもよいでしょう。なお、ラインナップは乗用モデルがコーチの代わりにワゴンとなり、NV350キャラバンバン、ワゴン、マイクロバスの3種となっています。

代表スペックと中古車相場

日産 VW22E26 NV350キャラバン プレミアムGX アーバンクローム 2019年式
全長×全幅×全高(mm):4,695×1,695×1,990
ホイールベース(mm):2,555
車重(kg):1,960
エンジン:YD25DDTi 水冷直列4気筒ディーゼルDOHC16バルブ ICターボ
排気量:2,488cc
最高出力:95kw(129ps)/3,200rpm
最大トルク:356N・m(36.3kgm)/1,400-2,000rpm
JC08モード燃費:9.8km/L
乗車定員:8人
駆動方式:FR
ミッション:5AT
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)リーフリジッド
中古車相場:65.9万円~669万円(車両本体価格・2019年12月現在)

各代の新装備

初代E20

・ハイルーフ車

ライバル車に比べて立っていたフロントガラスやテールゲートでスペース効率をアピールしていたキャラバンですが、1977年にハイエースがモデルチェンジすると、対抗したキャラバンは1978年にバンへハイルーフ車を追加しました。

2代目E23

・前席ウォークスルー機構
・左ドア下部安全窓
・電動スライディングルーフ
・ラジアルタイヤ
・パワーステアリング
・フロントベンチレーテッドディスクブレーキ
・ニッサンマチック(AT)
・ヒーター組み込み型マルチエアコン
・ディーゼルターボ

2代目では初期のRVブームに対応した、乗用で使用した際の快適性や利便性の高い装備が初期から多数追加され、前列中央シートを跳ね上げれば2列目以降へのアクセスが容易になる前席ウォークスルー機構や、左折時に死角にある歩行者や障害物への巻き込み事故を防ぐ、助手席ドア下部の「安全窓」を装備。

さらにラジアルタイヤやパワーステアリング、日産初期のAT「ニッサンマチック」も装備されてイージードライブへ貢献したほか、電動スライディングルーフやヒーター組み込み型エアコン(それまではヒーターとクーラーの両方を装備していた)により、快適性を向上。フロントディスクブレーキで高速走行時の安全性を高め、かつ経済性と走行性能を両立するディーゼルターボ車も2代目が初登場でした。

3代目E24

・ビックリウィンドウ(左側超大型クォーターウィンドウ)
・4速AT
・4WD
・スーパーロングボディ
・3リッターV6ガソリンエンジン「VG30E」(コーチGT系など)
・キャプテンシート(ロイヤル)
・本革シート(リムジンおよびロイヤル)

3代目の新装備でもっとも目立ったのは、バンロングボディ標準ルーフ平床DXに設定された「ビックリウィンドウ」で、荷室側面の上部雨樋からドアスライドレールまでがほとんど窓という超大型窓は度肝を抜きました。

他に新装備としてはオーバードライブつきの4速ATや4WD車もようやく設定され、RVブームで大型ミニバンとしての役割を求められたキャラバンコーチには「ロイヤル」と「リムジン」に歴代初、1BOXワゴンとしては国内初の本革シートがおごられ、「ロイヤル」では3列シート7人乗りキャプテンシート、「リムジン」では同8人乗りベンチシート仕様。

数々の豪華装備で重量増加に対応し、3リッターV6エンジン車も設定されましたが、初代エルグランドの登場で1996年6月にキャラバンコーチは廃止されています。

4代目E25

・クリーンディーゼル
・運転席&助手席SRSエアバッグ

4代目でも継続設定されるディーゼルターボエンジンは直噴化されますが、2007年8月の改良で新長期排ガス規制に適合したクリーンディーゼル車となりました。また、順次標準装備やオプション装備が拡大していた運転席や助手席のエアバッグも、2009年1月の改良でバンの最廉価版「DX」で運転席&助手席SRSエアバッグが標準装備化されています。

5代目E26

・インテリジェントキー(バンプレミアムGX/ワゴンGX)
・プッシュエンジンスターター(同上)
・挟み込み防止機構付きワンタッチオートスライドドア(ワゴンGXオートスライドドア付き)
・「エマージェンシーブレーキ」(ミリ波レーダー式衝突被害軽減ブレーキ)
・VDC(横滑り防止装置&トラクションコントロール)
・ヒルスタートアシスト
・移動物検知機能付きインテリジェント アラウンドビューモニター
・バックドアオートクロージャー
・LEDヘッドランプ

シェア奪還のため装備の大幅改善が図られた5代目では、バンとワゴンの上級グレードへインテリジェントキーやプッシュエンジンスターターをモデルチェンジ時から標準装備。

使い勝手の面では挟み込み防止機構付きのワンタッチオートスライドドアや、後席パワースライドドア、バックドアオートクロージャーなどが標準またはオプション装備され、LEDヘッドランプのオプション設定も追加。

安全面ではセンサーこそミリ波レーダーのみとはいえ、衝突被害軽減ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」を装備し、ヒルスタートアシストやVDC、駐車を支援するため上から見下ろした形の合成映像をモニターへ写す移動物検知機能付き「インテリジェント アラウンドビューモニター」など1BOX商用車初装備の先進装備が順次追加され、運転支援機能は大幅に充実しています。

派生車

プリンス/日産・ホーミー(初代キャラバン発売前デビュー/初代~3代目の兄弟車)

1999年まで日産プリンス店で販売するためラインナップされていたキャラバン兄弟車で、実はプリンス時代の1965年に、キャラバンより8年も早く発売されていた初代モデルが存在し、キャラバンと兄弟車になったのは日産と合併後の1976年から。
派生車のエルグランドが登場した時も、当初は「キャラバンエルグランド」と「ホーミーエルグランド」がありました。
兄弟車となって以降は細部を除けばキャラバンとの違いはなくなり、プリンス系1BOX商用車は初代ホーミーを最後に消滅しています。

初代日産・エルグランド(3代目ベース)

1997年、それまでキャラバン/ホーミーコーチが担当していた大型ミニバンのポジションを受け継いで登場したのがエルグランドで、当時輸入中古車で大流行していたシボレー・アストロバンのようにアグレッシブな大型メッキグリルを装着したことや、豪華内装によって大ヒット。
当初は車名にキャラバン/ホーミーを冠するなどキャラバン/ホーミーとの連続性を強調していましたが、ベースそのものはSUVのテラノです。
途中からエルグランド単独車名となり、引き続きテラノベースで作られた2代目以降はキャラバン/ホーミーとの関連を打ち切り、3代目ではライバルのトヨタ・アルファード/ヴェルファイア同様、FF乗用車ベースのミニバンとなっています。

2代目~3代目日産・パラメディック(3代目、5代目ベース)

日産の救急車専用車種として登場した初代パラメディック(アトラスがベース)の、小型版としてパラメディックIIが1994年に登場、3代目キャラバンベースでした。
続いて1998年には3代目キャラバンのボディに初代エルグランドのフロント部をニコイチした2代目パラメディックが登場、2018年11月には現行の5代目キャラバンがベースの3代目パラメディックになっています。

2代目いすゞ・ファーゴ / いすゞ・コモ(3代目キャラバン以降のOEM)

かつては独自で1BOX車の初代ファーゴを作っていたいすゞですが、事業規模縮小により2代目ファーゴからは3代目キャラバンのOEM供給を受けるようになります(同様にエルグランドも当初ファーゴフィリー、後にフィリーとして供給)。
その次の代からは4代目キャラバンをコモとしてOEM供給されるようになり、現在は5代目NV350キャラバンを3代目コモとして販売中です。

三菱・キャンターバン

(5代目OEM・日本未発売)
同じく独自で1BOX車の生産をやめた三菱が、海外で販売するための1BOXバンとして5代目NV350キャラバンをキャンターバンとしてOEM供給されています。

日産・アーバン

(輸出/海外生産型)
歴代キャラバンは輸出、または現地生産で海外向けモデルが販売されており、初代からダットサン・アーバンとして、現在も日産・アーバンとして販売されています。

次期モデル大予想

歴代キャラバンはおおむね10~15年スパンでモデルチェンジされており、2012年にモデルチェンジされた現行の5代目、NV350キャラバンも2022~2027年頃のモデルチェンジが予想されます。

トヨタが間もなく、2020年にでもハイエースをモデルチェンジすると言われているので、日産としてもなるべく早め、2022年頃にはモデルチェンジしたいところだと思いますが、ハイエースですらもキャブオーバー式を断念し、国際基準に合わせて衝突安全性能に優れた短いボンネットを持つセミキャブオーバーになると言われているだけに、キャラバンもそれに合わせるのかどうか。

もはや日本市場以外ではあまりボンネットなしのフルキャブオーバーは好まれないと言われる一方、日本市場では仕事での使い勝手、スペース効率が第一で商用1BOXバンでヘタにノーズをつけて荷室を短くするのは販売台数にかなり悪影響を与えます(キャラバンも4代目で1.2BOX式にして不評でした)。

それを考えると、先行したハイエースがボンネットをつけたセミキャブオーバー化した後で市場の様子を見て、ユーザーがそれでも受け入れるようなら早めに2022年、もう少し時間が必要そうなら現行モデルを眺めに継続してスペース効率第一なユーザーの受け皿となり、2025年くらいまでモデルチェンジを伸ばすかもしれませんが、いずれにせよ次期モデルはセミキャブオーバー化が必須です。

過去にトヨタがライトエース/タウンエースをインドネシアのアストラダイハツで生産しているセミキャブオーバー版を輸入した時、荷室が一気に狭くなったのでユーザーから不評だったものの、結局は「仕事を車に合わせて今や普通」になっているのを考えれば、日産としてはまずトヨタに市場を作ってもらい、そこに参入して一定のシェアを確保したいと考え続けるのではないでしょうか。

その他、2021年から義務化された衝突被害軽減ブレーキの標準装備化を取り入れつつ、ハイエースに商品力で勝るための運転支援支援システム「プロパイロット」導入、マイルドハイブリット車の設定などを組み込んで、早ければ2022年、遅くとも2025年には6代目NV350キャラバン登場!と大予想させていただきます。