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JNCAP「予防安全性能アセスメント」に見る、各自動車メーカーの対応、精度~レクサス編~(2018年度前期)

レベル2までの運転自動化技術『運転支援』が多くの車に装備されるようになり、第3者機関による予防安全技術の公的な評価に注目が集まっています。日本ではNASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)がJNCAP(自動車アセスメント)の中で『予防安全アセスメント(性能評価)』を行っていますが、2018年11月に発表された最新評価(平成30年度前期)を踏まえつつ、この記事ではレクサス車を紹介します。

2018年度(平成30年度)前期の最新試験はなし、最新は2016年のGSとRX

評価方法に『被害軽減ブレーキ※(前方歩行者との衝突に対して:夜間[街灯あり])』『高機能前照灯』『ペダル踏み間違い時加速抑制』が加えられた2018年度最初の試験では、レクサス車の参加はなし。

そもそもレクサスはあまりJNCAPの予防安全性能アセスメントに熱心ではなく、予防安全パッケージ『Lexus Safety System +』がバージョンアップされても試験に出すでもないのは、高級車ブランドゆえの独特の価値観なのかもしれません。

そこで2017年以前の車種から対象を探しますが、2016年に試験を受けたGSとRXが最新となってしまい、被害軽減ブレーキの夜間・対歩行者試験がないほか、車線逸脱防止装置も『はみ出し警報』など試験内容そのものが古いので、他メーカーとは単純に比較できない点に留意してください。

2016年に試験を行った1台目はスポーツセダンのGS(2012年1月発売)で、2015年11月のマイナーチェンジから『Lexus Safety System +』を搭載、以後特に予防安全性能に関するバージョンアップのニュースはありません。

対象グレードは2.5リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせたフルハイブリッド車『GS300h』で、センサー方式は単眼カメラ+ミリ波レーダー、タイヤサイズは前輪235/40R19 92Y、後輪265/35R19 94Y。 基本的には現行クラウンなどに搭載されている『Toyota Safety Sense』に近いのですが、夜間歩行者対応はしていません。

【試験結果】
被害軽減ブレーキ[対車両]:32.0点中32.0点(満点)
被害軽減ブレーキ[対歩行者]:25.0点中21.9点
はみ出し警報:8.0点中8.0点(満点)
後方視界情報:6.0点中6.0点(満点)
総合:71.0点中67.9点(ASV++)

【解説】
被害軽減ブレーキの詳細な試験結果は以下です。

『対車両・ターゲットが止まった状態での試験(CCRsシナリオ)』
約10~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『対車両・ターゲット20km/h で走行している場合(CCRmシナリオ)』
約35~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『昼間・対歩行者・見通しの良い道路を向かって左から横断する場合(CPNシナリオ)』
約10~45km/hで衝突回避に成功、それ以上の速度では衝突するケースもありますが、大幅減速で被害軽減効果は得ています。

『昼間・対歩行者・駐車車両の陰から道路を横断する場合(CPNOシナリオ)』
約25~40km/hでは衝突回避に成功、45km/hでは未対応という事なのか試験が実施されていません。

以上、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたシステムの典型的な試験結果と言えて、対車両では大きな効果を発揮しますが、対歩行者での性能は市街地走行時の速度で割り切ったように見えます。

ちなみに2018年12月末現在のレクサスGSのカタログでは、『Lexus Safety System +』の作動条件について「対車両の場合は自車速度約10km/h以上、対歩行者の場合は自車速度約10km/h~80km/hで作動」とされており、衝突回避または被害軽減を支援するとされているため、カタログ通りと言えばそれまでです。

また、元よりLKA(レーンキーピングアシスト)を搭載してステアリングアシストもあるシステムのため、『はみ出し警報』も余裕でクリアしています。

2016年の2台目、RXもほぼ同様の試験結果

1台目はSUVのRX(2015年10月発売)で、フルモデルチェンジの時から『Lexus Safety System +』を搭載、以後特に予防安全性能に関するバージョンアップのニュースはありません。

対象グレードは3.5リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせたフルハイブリッド車『RX450h』で、センサー方式は単眼カメラ+ミリ波レーダー、タイヤサイズは235/65R18 106V、GS同様に夜間歩行者対応はなし。

【試験結果】
被害軽減ブレーキ[対車両]:32.0点中32.0点(満点)
被害軽減ブレーキ[対歩行者]:25.0点中22.0点
はみ出し警報:8.0点中8.0点(満点)
後方視界情報:6.0点中6.0点(満点)
総合:71.0点中67.9点(ASV++)

【解説】
被害軽減ブレーキの詳細な試験結果は以下です。

『対車両・ターゲットが止まった状態での試験(CCRsシナリオ)』
約10~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『対車両・ターゲット20km/h で走行している場合(CCRmシナリオ)』
約35~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『昼間・対歩行者・見通しの良い道路を向かって左から横断する場合(CPNシナリオ)』
約10km/hでは動作範囲ギリギリなのか3回中1回衝突していますが、約15~55km/hで衝突回避に成功、約60km/hでは3回中3回とも衝突していますが、大幅減速で被害軽減効果は得ています。

『昼間・対歩行者・駐車車両の陰から道路を横断する場合(CPNOシナリオ)』
約25~30km/hでは衝突回避に成功、約35km/h以上では衝突するケースもありますが大幅減速により被害軽減、約45km/hはやはり未対応という事なのか試験が実施されていません。

以上、若干結果は異なるものの誤差の範囲で、点数もほとんどGSと変わりなく、2016年当時から同じ『Lexus Safety System +』を搭載しているレクサス車は、2018年末現在でもほぼ同じ実力であろう、と推測されます。つまり、夜間歩行者対応になっていない限りは大幅減点されるので『ASV++』止まりです。

しかし、バージョンアップされたシステムを搭載し、おそらく『ASV+++』相当であろうレクサス車も存在します。

JNCAPは受けていないものの、ASV+++相当と思われるレクサス車

2016年の試験時にGSやRXが搭載、現在もそのままの『Lexus Safety System +』は当時として優れた予防安全パッケージでした。

現在もそのまま搭載されている車種の方が多いのですが、モデルチェンジまたは新型車としてデビューした車種では、バージョンアップされた最新版が搭載されています。

夜間歩行者対応版Lexus Safety System +搭載車

  • ES(2018年10月発売)
  • UX(2018年11月発売)

夜間歩行者対応・ステレオカメラ版Lexus Safety System +A搭載車

  • ES(2018年10月発売)
  • UX(2018年11月発売)

夜間歩行者対応・ステレオカメラ版Lexus Safety System +A搭載車

  • 4代目LS(2017年10月フルモデルチェンジ)

4代目LSに搭載された『Lexus Safety System +A』では国産車としてはかなり贅沢なステレオカメラ+ミリ波レーダーを組み合わせたシステムで、もちろん夜間歩行者対応。

しかも単に衝突回避や被害軽減のみならず、ステアリングアシストで回避支援も行えば、大型カラーヘッドアップディスプレイに歩行者位置情報すらアニメーション表示します。

高速道路では全車速でレベル2運転支援を行う高度運転支援技術『Lexus CoDrive』すら搭載していますから、かなり高度な予防安全パッケージですが、あまりに高度なシステムで試験を受けても威力を発揮する機会がないためか、JNCAPに登場しないのが残念。

ステレオカメラ+ミリ波レーダーのシステムがJNCAPで試験を受けたのは、2015年のメルセデス・ベンツCクラスが唯一でしたが、その頃はまだ対歩行者の被害軽減ブレーキ試験がなかっただけに、現在の試験ではどのような結果になるかが気になります。

なお、ESとUXの『夜間歩行者対応版Lexus Safety System +』は単眼カメラ+ミリ波レーダーのシステムで作動速度も約10~80km/hで変わらず、現在のカローラスポーツなどの最新版(第2世代)『Toyota Safety Sense』とほぼ同等のシステムなようです。

そのため、こちらもカローラスポーツとほぼ同様の試験結果になり、LSともども試験を受けていれば『ASV+++』にランクインされるのは確実と思われるため、2018年度後半の試験で参加するかが注目されます。