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JNCAP「予防安全性能アセスメント」に見る、各自動車メーカーの対応、精度~マツダ編~(2018年度前期)

レベル2までの運転自動化技術『運転支援』が多くの車に装備されるようになり、第3者機関による予防安全技術の公的な評価に注目が集まっています。日本ではNASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)がJNCAP(自動車アセスメント)の中で『予防安全アセスメント(性能評価)』を行っていますが、2018年11月に発表された最新評価(平成30年度前期)を踏まえつつ、この記事ではマツダ車を紹介します。

2018年度(平成30年度)前期の最新試験、マツダからはアテンザが登場し好成績

評価方法に『被害軽減ブレーキ※(前方歩行者との衝突に対して:夜間[街灯あり])』『高機能前照灯』『ペダル踏み間違い時加速抑制』が加えられた2018年度最初の試験で、マツダ車から参加したのはフラッグシップセダンの3代目アテンザ(2012年11月発売)です。

発売から6年以上が経過している者の予防安全パッケージ『i-ACTIVSENSE』は段階的に進化して、2018年12月末現在では2018年5月のマイナーチェンジで夜間の歩行者にも対応した被害軽減ブレーキ『アドバンストSCBS』など最新のシステムを搭載しています。

対象グレードは2.2リッターSKYACTIV-Dディーゼルターボを搭載した最上級グレードの『セダン XD-L Package』FF(前輪駆動)車で、タイヤサイズは225/45R19 92W、センサーは低速近距離では単眼カメラ、高速遠距離でミリ波レーダーを併用。

【試験結果】
被害軽減ブレーキ[対車両]:32.0点中32.0点(満点)
被害軽減ブレーキ[対歩行者]:65.0点中52.7点
車線逸脱抑制:16.0点中16.0点(満点)
後方視界情報:6.0点中6.0点(満点)
高機能前照灯:5.0点中5.0点(満点)
ペダル踏み間違い時加速抑制:2.0点中1.6点
総合:126点中113.3点(ASV++)

【解説】
基本的には単眼カメラの画像解析で検知し、それが及ばない高速・遠距離はミリ波レーダーでサポートするため夜間対応も可能という理想的なシステムゆえ、被害軽減ブレーキの評価はソコソコ高く、『車線逸脱抑制』も満点となっています。

照射範囲を調整しながらハイビームを続けるアダプティブ・LED・ヘッドライトを装備しているので、『高機能前照灯』も満点クリア、『ペダル踏み間違い時加速抑制』は後進時こそブレーキがかかるものの、前進時は警報と出力抑制のみなので満点ならず。

ただし、前進時にブレーキで強制的に停止させるのは、場合によっては思わぬ場所での誤検知で前進できなくなる場合もあるので、メーカーの考え方によっては「あえて止めない仕様」な場合もある事に注意してください。その上で被害軽減ブレーキの対車両及び昼間・夜間の対歩行者試験結果は以下です。

『対車両・ターゲットが止まった状態での試験(CCRsシナリオ)』
約10~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『対車両・ターゲット20km/h で走行している場合(CCRmシナリオ)』
約35~60km/hの試験全車速域で衝突回避に成功。

『昼間・対歩行者・見通しの良い道路を向かって左から横断する場合(CPNシナリオ)』
約10~55km/hで衝突回避に成功、約60km/hでは3回中1回衝突していますが、それでも大幅に減速しているため被害軽減効果はあります。

『昼間・対歩行者・駐車車両の陰から道路を横断する場合(CPNOシナリオ)』
約25~35km/hでは3回中1回、約45km/hでは3回中3回とも衝突したものの大幅減速しており被害軽減効果はあり、約40km/hでは衝突回避にも成功しています。

『夜間・対歩行者・対向車両がいない見通しの良い道路を向かって右から横断する場合(CPFシナリオ)』
約30~40km/hで安定して衝突回避しましたが、約45km/h以上では大幅減速による被害軽減に留まります。

『夜間・対歩行者・対向車両の後ろから道路を横断する場合(CPFOシナリオ)』
約30~35km/hで安定して衝突回避、約40km/hで3回中1回衝突、約45km/h以上では3回中3回とも衝突しているものの、大幅な減速による被害軽減には成功。

以上、基本的に対歩行者では単眼カメラの画像解析がメインでミリ波レーダーはあくまで補助的、あるいは対応外という事なのか作動は遅れるものの、強烈なブレーキで大幅な減速によって被害軽減効果を出している形です。

遠距離での歩行者検知ができればベストですが、夜間に人が横断しそうな場所ではアクセルを緩めるなど注意深い運転をドライバーが心がければよい話で、ブレーキをかけてからの制動距離が長くなりがちな重量級の車(試験時重量1,832.0kg)としてはまずまずと言えます。

アテンザ同様、夜間歩行者対応の最新型『アドバンストSCBS』は多くの車へ搭載

マツダでは現在、夜間歩行者対応型の『アドバンストSCBS』を改良のタイミングで従来型アドバンストSCBSから更新し、2018年中に半数以上の車種ラインナップへ搭載しています。

そのため、過去にJNCAPの試験を受けた車で、その当時のままの仕様が2018年12月末現在でも販売中なのは、2016年に試験を受け、ほぼ満点(71.0点中70.5点)でASV++認定されたアクセラしかありません。 『アドバンストSCBS』夜間歩行者対応の最新型搭載車種と、まだ従来型へ留まっている車種は以下です。

夜間歩行者対応型アドバンストSCBS搭載車

  • アテンザセダン/アテンザワゴン
  • CX-3
  • CX-5
  • CX-8

従来型アドバンストSCBS搭載車

  • デミオ
  • アクセラセダン/アクセラスポーツ
  • ロードスター/ロードスターRF

その他

  • 軽自動車や商用車でスズキか日産からOEM供給を受けている車種はOEM元の仕様に準じています。
  • 商用車のボンゴバン/ボンゴトラックに予防安全システムは搭載されていません。

上記のうち、2019年前半にもモデルチェンジされると思われるアクセラ(マツダ3へ改名という噂もある)はモデルチェンジのタイミングで更新され、デミオもいずれ改良で最新型へ更新されると思われます。

2018年6月の改良でロードスターへもアドバンストSCBSが搭載されましたが、ニュースリリースでも現在のWEBカタログでも夜間歩行者対応と書かれていないため、2019年にでも更新されるのかもしれません。

いずれにせよ、マツダは自社生産の乗用車をほとんどASV+++クラスの予防安全システム搭載車へ更新し、残りもいずれ更新されると考えて良いでしょう。

しかも他社ではMT車に搭載しないケースもある中、マツダはMT車も含めた全車標準装備で、運転の楽しさと安全運転支援を両立させているところに凄味があります。