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スズキ エブリイワゴン 前後スペースに抜群の余裕あり!人気の軽1BOXワゴン

広いスペースの軽自動車と言えば最近は軽トールワゴン全盛ですが、昔から販売されている軽トラベースの軽1BOX車が持つ前後スペースの広さは今でも魅力。軽商用車市場の縮小で今では2車種(と、そのOEM5車種)のみの販売となりましたが、豪華内装の軽1BOXワゴンで圧倒的な販売トップを誇るのがスズキ エブリイワゴンです。

各代の概要と時代背景

総合概要:新規格時代に入ってから登場した5ナンバー軽1BOXワゴンのベストセラー

かつて長いこと軽自動車シェアNo.1を誇ったスズキ自動車では、1960年代から軽トラック『キャリイ』の1BOXバン仕様『キャリイバン』を販売していました。

1982年、RV(レクリエーショナル・ビークル)のブームが到来、クロカン4WDなどとともに、商用1BOX車でも乗用車並の豪華内外装を施したモデルが人気になり、スズキもキャリイバンの上級車種を『エブリイ』として独立させます。

登録車(いわゆる『白ナンバー』)と違い、軽自動車では商用車でも車検は2年おきのため税金が安い商用車登録(4ナンバー)のまま代を重ねていきましたが、1990年代半ばになるとミニバンブームが到来。

登録車の1BOX車は乗用登録(5ナンバー)のワゴンが人気となり、やがて低床FFミニバンへ発展しても、商用1BOX車ベースの乗用ワゴンは設定され続けました。

軽自動車は登録車と異なり、定員上限が4人で3列シートミニバンは作れなかったため乗用登録モデルの必要性は薄かったものの、やはり1990年代に初代スズキ ワゴンRのヒットで軽トールワゴンが『軽ミニバン』的な人気を得ると、状況が変わります。

軽1BOX車でも乗用登録モデルなら商用登録モデルより荷室を小さくすることが可能で、常用スペースとされた部分を広く取って後席をスライドさせれば、FF車よりも前後スペースを広く快適にすることができました。

1998年10月に軽自動車が新規格に移行した後、そのような乗用1BOX軽ミニバン(ワゴン)が続々登場する事となり、エブリイにも1999年6月に初代『エブリイワゴン』が発売されたのです。

エンジン搭載位置は異なれどいずれのメーカーでも後輪駆動、そして床下に4輪駆動モデルのためプロペラシャフトを通す必要性から低床モデルを作りにくい軽1BOX車ですが、エンジンや駆動系が床下配置のため前後スペースはFF車ベースより長いのがメリットと認められました。

しかしベースとなる軽1BOX商用車の需要が減少した事から撤退するメーカーが相次ぎ、今やスズキとダイハツしか作らなくなりましたが(他社はいずれかのメーカーからOEM供給を受けて販売)、スズキは2018年9月現在も3代目エブリイワゴンを販売中です。

スズキ初の軽1BOXワゴン 初代DA52W/DA62W(1999-2005)

1999年6月、5か月早く新規格軽商用1BOXバンとしてモデルチェンジした4代目エブリイの乗用1BOXワゴン仕様として、初代エブリイワゴンが登場。

当初は内装こそ豪華装備で左右独立スライド/リクライニング可能なリアシートを持ち、後席の居住性は商用のエブリイと各段の違いを見せたものの、4WDは依然としてパートタイム、オートマは3速AT、外装も大きな差はないなどあくまで『エブリイの豪華版』でした。

しかしフルタイム4WD化や4速AT化、外装の差別化が段階的に行われ、マイナーチェンジでDOHCエンジン化されると安価なNA(自然吸気)版も設定され、エブリイとアブリイワゴンは少しずつ独自の進化を遂げていくようになります。

グレードは当初『ジョイポップターボ』およびエアロカスタム仕様の『ジョイポップエアロターボ』の2種類でしたが、1999年11月には早くも装備の充実度で『ジョイポップターボ/ジョイポップターボL/ジョイポップターボS』の3種類へ。

最上級のジョイポップターボSはエアロパーツやアルミホイールも標準装備化された豪華仕様でしたが、やはりそれ以下のグレードはまだまだエブリイとの差別化に時間がかかりました。

さらに2001年9月にNA仕様が加わると、NAの『ジョイポップ』、ターボ通常版『ジョイポップターボ』、ターボ高級版『ジョイポップターボPZ』の3種類となり、ジョイポップターボにはロールーフ仕様も追加されて多彩なグレード展開へ。


2002年11月にはスズキスポーツ製パーツを装着した最上級グレード『スポーツ」も追加されて4グレード展開になりました。

代表スペックと中古車相場

スズキ DA52W エブリイワゴン ジョイポップエアロターボ 1999年式
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,885
ホイールベース(mm):2,350
車重(kg):900
エンジン:F6A 水冷直列3気筒SOHC6バルブ ICターボ
排気量:657cc
最高出力:44kw(60ps) / 5,500rpm
最大トルク:83N・m(8.5kgm) / 3,000rpm
10・15モード燃費:14.4km/L
乗車定員:4人
駆動方式:FR
ミッション:3AT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)I.T.L
中古車相場:3.9万~98万円(車両本体価格・2020年2月現在)

軽ミニバンとして装備を充実、魅力を高めた 2代目DA64W(2005-2015)

2005年8月にモデルチェンジされた2代目では、『軽のミニバン』を目指してエブリイと明確な差別化が始まり、特にテールゲートはテールランプユニットをリヤバンパーに移して開口部に広げたエブリイに対し、左右に配して後にクリアレンズ化までしたデザイン重視。

窓を広く見せるためプラーのブラックアウト化、ドアハンドルのメッキ化、ガーニッシュで覆われたスライドドアレース、先代途中から採用されたメッキグリルはさらに大型化されます。

前後バンパーのデザインも変わってフロントバンパーにはブラックアウトされた大きな開口部やフォグランプが配されるなど、ボディ形状はさておきパっと見で商用バンのエブリイとは見分けがつくようになりました。

グレード名は先代から短縮され、ジョイポップは『JP』、ジョイポップターボは『JPターボ』、ジョイポップターボPZは『PZターボ』。

スズキスポーツ製パーツ装着車ではなくなったものの、内臓式乗降ステップを設けるなど装備をより充実させた最上級グレードは『スポーツ』から『PZターボスペシャル』へと変更、2010年5月にNAの『JP』グレードが廃止されてターボ車のみとなり、そのまま3代目に踏されます。

2006年12月に登場したPZターボスペシャルがベースの特別仕様車『レザーセレクション』では、本革シートや木目調インパネを装備するなどそれまでせいぜいシート表皮を変えて高価なオーディオを装備する程度だった『軽1BOX車』の質感に変革を起こしました。

代表スペックと中古車相場

スズキ DA64W エブリイワゴン PZターボスペシャル 2005年式
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,795
ホイールベース(mm):2,400
車重(kg):990
エンジン:K6A 水冷直列3気筒DOHC12バルブ ICターボ
排気量:658cc
最高出力:47kw(64ps) / 6,500rpm
最大トルク:103N・m(10.5kgm) / 3,500rpm
10・15モード燃費:15.0km/L
乗車定員:4人
駆動方式:FR
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)I.T.L
中古車相場:5.5万~209万円(車両本体価格・2020年2月現在)

車内スペースと前後シート間隔を拡大、安全装備も充実 3代目DA17W(2015-)

2015年2月にモデルチェンジした3代目は、ベース車のエブリイが『軽自動車のハイエース』を目指すがごとくスペース効率を極限まで高めたことで、エブリイワゴンも軽ミニバンとしての完成度が大幅に向上しました。

軽自動車規格内で可能な限りの車内スペースが得られるよう、ホイールベースが延長されるとともにボディの前後左右面は垂直に立てられて無駄のない『箱』と化す潔さで、車内長は195mm、車内幅は50mm、車内高も15mmと全てにわたって拡大。

前後シートスライド量も拡大されたほか、前席はベンチシートになったのでミニバンとしてのゆったり感、快適性は先代から非常に大きく向上しました。

一方でコストダウンのためかテールランプ位置はエブリイ同様リヤバンパーに移され、テールゲート開口部も同じになりますが、リアウィンドウ面積の広いテールゲート(標準ルーフのみ)や横長テールランプユニットを配したリアバンパーの形状はエブリイと大きく異なります。

フロントマスクも大型メッキパーツが配されるなどエブリイと大きく印象が異なり、内外装、装備面で『軽1BOXワゴン』としての高い完成度は、最新のFFベース軽トールワゴンにも劣りません。

登録車で言えば、FF乗用車ベースのミニバンに対し、広さや積載性が圧倒的なハイエースワゴンのような存在がエブリイワゴンであり、初代エブリイワゴン以来模索してきた『軽1BOXワゴンがどうあるべきか』の試行錯誤に、1つの回答を示したと言えるでしょう。

クラス初の衝突被害軽減ブレーキなど安全運転支援パッケージ『レーダーブレーキサポート』の装着も画期的で、軽1BOXワゴンのライバル、ダイハツ アトレーに対して大差をつける圧倒的シェアを誇る人気車種へと成長しました。

代表スペックと中古車相場

スズキ DA17W エブリイワゴン PZターボスペシャル ハイルーフ 2020年式
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,910
ホイールベース(mm):2,430
車重(kg):970
エンジン:R06A 水冷直列3気筒DOHC12バルブ ICターボ
排気量:658cc
最高出力:47kw(64ps) / 6,000rpm
最大トルク:95N・m(9.7kgm) / 3,000rpm
JC08モード燃費:16.2km/L
乗車定員:4人
駆動方式:FR
ミッション:4AT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)I.T.L
中古車相場:54.9万~285万円(車両本体価格・2020年2月現在)

各代の新装備

初代DA52W/DA62W

初代エブリイワゴン登場時の目新しい新装備といえば、当時軽1BOX車ではまだ珍しかった運転席・助手席エアバッグとABSの標準装備で、ターボ車にはチルトアップ機構付き電動サンルーフも標準装備される豪華仕様でした。

その後1999年11月に3速ATから4速ATへの変更、ターボエンジンの64馬力へ出力向上が行われた、4WD車はパートタイム4WDからフルタイム4WDへと変更。

2001年9月にはSOHC2バルブエンジンのF6Aが廃止された事に伴い、全車DOHC4バルブのK6Aエンジンへと更新されると共に、それまでターボ車のみだったのがNA(自然吸気)エンジン仕様も追加。

NA仕様ではパートタイム4WDや3速ATが復活し、3速AT以外のATシフトレバーはフロアシフトからインパネシフトへ変更されました。

さらにそれまでハイルーフのみだったのが、ターボ車にはロールーフ仕様も追加、軽ミニバンとしての機能面では、荷室を確保しなければいけない商用モデルのエブリイとは異なり、左右独立スライド/リクライニングが可能なリヤシートを装備し、後席足元スペースを広げたり前席とフルフラットで広いベッドスペースを作るなど多彩なシートアレンジを可能にしています。

外観も当初はエブリイと大差ありませんでしたが、20005月の改良でマルチリフレクター式のヘッドランプなど灯火類や、大型メッキグリルなどで差別化しました。

2代目DA64W

2代目ではMT/AT車いずれもフロアシフトからインパネシフトに変更されて足元スペースが広くなって前席左右ウォークスルーが可能になり、後席電動スライドドアを軽自動車で初採用しました(PZターボで左側、PZターボスペシャルで両側)。

他にもパワードアロックを標準装備するなど、軽ミニバンとして一層の装備充実化が図られています。

2007年7月にはスズキ初のロービーム専用マルチリフレクター式ディスチャージヘッドランプがオプションで追加(装着車はロービームの上にハイビーム用ハロゲンランプが追加された縦目4灯式ヘッドランプ化)されました。

なお、2010年5月にNA仕様が廃止されて5速MTや3速AT、パートタイム4WDも消滅、全車FRまたはフルタイム4WDの4速ATターボ車に統一されています。

3代目DA17W

3代目からエンジンが新型のR06Aターボエンジンへ更新されスペック上は最大トルクが低下していますが、最高出力・最大トルク共に発生回転数が下げられて高効率化され、加速性能や燃費性能が向上しています。

さらに前席がセパレートシートからベンチシートへ変更されてシートスライド量を拡大、ロングホイールベース化とリアシートスライド量も拡大した結果、前後乗員間距離は歴代で最大の1,080mmにまで広くなりました。

荷室にもユーティリティナットやラゲッジボードステーも装備して用途に合わせた多彩なレイアウトの空間、収納スペースを作ることが可能に。

最上級グレードのPZスペシャルターボでは左側後席ドアに電動オートステップを標準装備したほか、左側のみ電動スライドドアのPZターボともどもボタンを押すだけで開閉可能な『ワンアクションパワースライドドア』となりました。

さらにテールゲートは2代目まで左右に配されていたテールランプが商用のエブリイ同様リヤバンパーに移されてリヤ開口部が拡大するなど使い勝手も向上するとともに、テールランプとブレーキランプをLED化。

安全面でも軽1BOXワゴンではレーダーセンサーを初搭載し、レーダープレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)や誤発進抑制機能、急ブレーキ時にハザード点滅するエマージェンシーストップシグナル、ESP(横滑り防止装置)が2017年5月より全車標準装備となり、2019年6月の改良でセンサーがステレオカメラ式へ進化した「デュアルカメラブレーキサポート」へ更新されています。

派生型

エブリイ(初代~3代目のベース車)

歴代エブリイワゴンのベースモデルとなっているのが軽商用1BOXバンのエブリイで、エブリイワゴン登場以前はエブリイの上級グレードが軽ミニバン的なポジションにありました。

現在でも、税金が安いことや後席の利用頻度の少ないユーザーはエブリイを選ぶ傾向があるため、ターボ車も設定される上級グレードの『JOIN』系が依然としてラインナップされています。

ただ、通常の商用エブリイは内外装が商用での使い勝手に特化した大幅な簡素なものになっており、特に2代目エブリイワゴン以降との識別は容易です。

エブリイプラス / エブリイランディ(初代ベース)

初代エブリイワゴンと同時期、新規格移行時に生産・販売を終了したスバルのサンバーベース3列シート7人乗りミニバン『ドミンゴ』の市場を狙った軽1BOXベース3列シートミニバンがスバルとホンダ以外の各社からラインナップされた時期がありました。

スズキもその市場を狙った1社で、エブリイをベースに衝突安全基準向上と3列目-シートスペースのため、ホイールベースはそのままに前後オーバーハングを拡大した『エブリイプラス』を1999年6月にエブリイワゴンと同時発売。

2001年5月には2代目エブリイワゴンに先駆けインパネシフトや電動オートステップを搭載、車名も改め『エブリイランディ』として、ダイハツ アトレー7/トヨタ スパーキー、三菱 タウンボックスワイドと市場で争いますが、結局2005年8月に生産終了するまで一番長く販売されました。

マツダ スクラムワゴン(初代~3代目OEM)

旧規格時代にポーターキャブ後継としてエブリイを『スクラムバン』としてOEM供給されていたマツダが、エブリイワゴン登場とともに追加したのがスクラムワゴン。一部装備やグレードが異なるほかは、エブリイワゴンと共通です。

日産 NV100クリッパーリオ(2代目~3台目OEM)

軽自動車市場への参入当初、軽1BOXワゴンは三菱からタウンボックスの供給を受けていた日産ですが、タウンボックス生産終了に伴い2013年12月にエブリイワゴンOEMに切り替わったのが現在のNV100クリッパーリオです。

三菱 タウンボックス(2代目~3台目OEM)

自社独自生産の軽商用1BOXバン『ミニキャブ』をベースとした軽1BOX乗用ワゴンとして登場したものの2011年11月に販売終了、2014年2月にエブリイワゴンのOEM供給を受けて復活したのがタウンボックスです。

日産 NV100クリッパーリオもそうですが、スズキが将来のEVや自動運転技術のためトヨタ陣営入りして以降もスズキからのOEM供給は続いており、マツダや日産へのOEMモデルと合わせ『エブリイワゴン4兄弟』を構成しています。