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日産・デイズルークス ライバルを追撃する第4の軽スーパーハイトワゴン

2018年には77,590台を販売し、軽自動車全体では7位程度なものの、登録車を含めた日産車全体ではノート、セレナに次ぐ3番目の販売台数を誇る日産・デイズルークス。ライバルの軽自動車主要メーカー3社(ダイハツ、スズキ、ホンダ)に比べて数字のインパクトは弱いものの、後席両側スライドドアを持つ流行の軽スーパーハイトワゴンとして、決して負けない魅力を持っています。2020年度中と言われるモデルチェンジを前に、現行モデルの概要や魅力を紹介しましょう。

各代の概要や時代背景

総合解説:スズキOEMの「ルークス」から三菱と合弁で開発した「デイズルークス」へ

実験的なEV(電気自動車)「ハイパーミニ」(2000年発売)を除き、創業時から軽自動車を市販したことのなかった日産ですが、1990年代の深刻な経営危機を仏ルノー傘下で乗り切ろうとしていた2002年、既にコンパクトカーに代わる国民車としてブームになり始めていた軽自動車販売に乗り出しました。

最初はスズキから、そして三菱とも協業してそれぞれ軽乗用車や軽商用車のOEM供給を受けていましたが、軽乗用車の流行がトールワゴンからさらに背の高いスーパーハイトワゴンへと移っていくと、2009年からスズキ・パレットの供給を受け、「ルークス」として販売を始めます。

さらに2010年代に入ると日産は三菱との関係を強化、軽自動車の共同開発を行う合弁会社NMKVを2011年に設立し、今後はNMKVで2代目三菱・ekワゴン / 2代目日産・オッティ後継車と、その派生モデルを開発することとなりました。

その時点で軽スーパーハイトワゴンは「ルークス」を引き続き販売中でしたが、OEM元のスズキ・パレットが2013年3月で生産終了、同年2月に登場した後継車スペーシアのOEM供給は受けず、まだ販売継続していた2代目三菱・ekワゴン派生の「トッポ」も供給を受けなかったため、一時期日産のラインナップから軽スーパーハイトワゴンは消滅します。

そこまでして待ちに待った2014年2月、NMKVが開発した軽乗用車デイズの軽スーパーハイトワゴン版「デイズルークス」が誕生、デイズを上回る日産軽自動車の稼ぎ頭となったのです。

NMKVで開発された初の軽トールワゴン 初代 BA0(B21A)(2014-)

デイズルークスは2014年2月に発売、基本的にはNMKVでデイズをベースにした軽スーパーハイトワゴン版で、先代にあたるルークスより全高を30~40mmアップして27インチ自転車も収納可能な車内高1,400mmを実現したほか、ホイールベースも30mm拡大し、両側スライドドアを備えた後席の快適性を向上させています。

ラインナップは基本的に通常モデルと、日産独自の迫力マスクとエアロパーツを備えた「ハイウェイスター」および、特別仕様車ながら常時設定されるハイウェイスターのカスタム版「ライダー」の3種類で、ライダー以外は「S」(通常グレード)と「X」(上級グレード)、およびVパッケージなどの派生グレードと、ライダー同様オーテックバージョンの「ボレロ」などで構成。

通常モデルは660cc自然吸気エンジンのみ、ハイウェイスターとライダーにはターボ車も設定され、組み合わされるミッションは全てCVT、駆動方式はFFまたは4WDです。

また、福祉車両「ライフケアビークル」仕様として「デイズルークス・アンシャンテ」が設定されており、車外方向へ回転上下し、乗降を容易にした助手席スライドアップシート、または上下しない通常の助手席回転シートを備えています。

日産ではスズキ・ソリオ(およびOEMの三菱・デリカD:2)やダイハツ・トール4兄弟(ほかにトヨタ・タンク/ルーミー、スバル・ジャスティ)のような両側スライドドア付きコンパクト・トールワゴンを販売しておらず、デイズルークスが後席両側スライドドア車で唯一の選択肢となっているのが特徴です。

代表スペックと中古車相場

日産 BA0(B21A) デイズルークス ハイウェイスター Gターボ 2019年式
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,775
ホイールベース(mm):2,430
車重(kg):960
エンジン:3B20 水冷直列3気筒DOHC12バルブ ICターボ
排気量:659cc
最高出力:47kw(64ps) / 6,000rpm
最大トルク:98N・m(10.0gm) / 3,000rpm
JC08モード燃費:22.2km/L
乗車定員:4人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トルクアーム式3リンク
中古車相場:27.5万~192万円(本体価格・2019年9月現在)

各代の新装備

初代 BA0(B21A)

・3B20型660cc直列3気筒DOHC自然吸気/ターボエンジン
・停車前停止型アイドリングストップシステム
・回生エネルギーバッテリーアシストシステム
・エマージェンシーブレーキ(レーザーレーダー式)
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ(カメラ式で2018.5以降。)
・踏み間違い衝突防止アシスト(レーダー式、2018.5以降ソナー&カメラ式)
・LDW(2018.5以降ハイウェイスターに標準)
・アラウンドビューモニター(パーキングアシスト)
・リモコンオートスライドドア

スズキ系だった「ルークス」と異なり、三菱系の開発で日産系の装備も盛り込まれたデイズルークスは、両社の特色がある新装備が施されています。

搭載エンジン3B20はもともと三菱・i(アイ)用に開発された新世代エンジンで、これを改良のうえ搭載し、停車のための減速中、9km以下になると停止する停車前停止型の「アイドリングストップシステム」や、ブレーキ時の回生エネルギーをニッケル水素電池に充電し、アイドリングストップ中の車内装備品電源として使う「バッテリーアシストシステム」と組み合わせられました。

安全装備は当初赤外線レーザーレーダー式の「エマージェンシーブレーキ」およびを搭載していましたが、2018年5月のマイナーチェンジでカメラ式の「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」へと更新され、「踏み間違い衝突防止アシスト」もレーダー式からカメラとソナー式へ更新されることにより、軽自動車で初めて前方歩行者検知と低速時の衝突被害軽減ブレーキ作動を可能にしています。

また、カメラ式になったことでハイウェイスターにはLDW(車線逸脱警報)も装備、また発売時から設定の安全装備として、頭上からの視点をモニターに疑似表示することで駐車支援を行う「アラウンドビューモニター」がSグレード以外へ搭載。

その他、快適装備としてはインテリジェントキーを持っているとドアのボタン操作のみで後席パワースライドドアを開閉できる「リモコンオートスライドドア」が採用されました。

派生車

三菱・ekスペース

(姉妹車)
同じNMKVで開発・生産されている軽スーパーハイトワゴンの三菱版がekスペースで、デイズルークスとはグレード名やグレードごとの装備、デザイン、ボディカラーが異なります。
基本的に日産の仕様やコンセプトに合わせたものがデイズルークス、三菱に合わせたものがekスペースで、たとえば2019年9月現在、最廉価版となるエマージェンシーブレーキレス仕様があるのはデイズルークスのみです。

初代デイズ / 3代目三菱ekワゴン

同じくNMKVで開発・生産されている軽乗用車で、デイズルークスより数ヶ月早い2013年5月に発売、2代目(4代目ekワゴン)へのモデルチェンジもひと足早く2019年3月には済ませています。
デイズルークスよりルーフが低い通常のトールワゴン(ハイトワゴン)で、現在の軽乗用車ではベーシック版的な扱いであり、日産で販売されている全乗用車の中でも最小モデルです。

次期モデル大予想

ベースのデイズ/ 三菱・ekワゴンが2019年3月にモデルチェンジしており、遅れてデイズルークス / 三菱・ekスペースのモデルチェンジも確定的で、東京モーターショー2019で市販前提の参考出品車が展示されて後、2019年度中、遅くとも2020年3月までの発売がよそうされています。

デイズルークスの内容としては、2代目デイズ同様に新型エンジンと運転支援システム「プロパイロット」の搭載は確定で、高速道路でのアダプティブ・クルーズコントロール(車線維持&前方車追従型クルーズコントロール)により、長距離高速運転の疲労は確実に低減されるでしょう。

また、これもデイズ同様、日産では「S-HYBRID」(スマートシンプルハイブリッド)と呼ばれるリチウムイオンバッテリー式マイルドハイブリッドの搭載や、停車前アイドリングストップの13km/h以下エンジン停止対応も確実で、燃費性能は飛躍的に向上する見通しです。

ただし、これらも含め予想される新装備は全て先行したデイズで採用済みで新鮮味は薄く、ライバルのダイハツ・タントやスズキ・スペーシア、そして何よりホンダ・N-BOXに対して有力な売りとなる装備だとしても、大々的に宣伝するほどのものではありません。

隠し玉として予想されるのは日産が2022年までに投入するといわれる軽自動車ベースのEVで、スペースの余裕があるデイズルークスへ、マイナーチェンジなどのタイミングを見計らって追加されるのではないでしょうか。

それ以外は先行してモデルチェンジしたライバルが、現状で実現可能な装備はほぼ詰め込みきった感があり、当面はプロパイロットと日産らしい外装デザイン、おそらくはマイナーチェンジしたセレナが採用したような「これでもかと言わんばかりの大型で迫力あるメッキフロントグリル」がハイウェイスターやライダーに採用されるはずです。

軽スーパーハイトワゴンの進化は行き着くところまでいった感があり、「ライバルを出し抜く飛び道具」はなかなか難しいものがありますが、ここはあえて「最初は新奇な目玉装備は少ないものの、航続距離150~200kmクラスのEV版も控えているはず!」と大予想させていただきます。