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知ってる?実は車にも存在する「裏コマンド」、プリウスなどトヨタハイブリッド車のエンジン強制始動モード

『上上下下左右左右BA』ある年代の人によっては実際によく使い、その後ネットスラングのように伝わっていったので知っている人も多いコナミコマンドに代表される『裏コマンド』。ゲームに限らずいろいろな機器に何らかの理由で存在しますが、もちろん自動車にも裏コマンドは存在します。場合によっては良くない結果を招くかもしれないので、今回は無難なものをいくつかご紹介しましょう。

トヨタのハイブリッド車用メンテナンス(エンジン強制始動)モード ※一部例外除く

トヨタのハイブリッド車は1997年のプリウス以来歴史が古い事から、大抵のドライバーは最低でも1度くらい乗った経験があるでしょう。そこで思い出してほしいのですが、トヨタのハイブリッド車はプッシュスタートボタンでシステムを起動後、エアコンを使うにも不足しているほど走行用バッテリーが減っていない限りエンジンがかからず、走り出してスピードが乗り、初めてエンジンが始動します。

しかし、このままでは車検の際にエンジンの排ガス検査ができません。おまけにツルツルの路面でタイヤの空転を防ぐ『トラクションコントロール』によって、雪道でスタックした時にタイヤの空転を防ぐあまり、そもそもタイヤを回さないため脱出できないという事例も。

こうした事態へ対処するため、トヨタのハイブリッドシステム『THS』(初代プリウス)および『THS-II』(2代目プリウス以降の大半)では強制的にエンジンを始動し、ABSとトラクションコントロールを停止し、4WD車の場合は後輪など通常の駆動輪以外のモーターをカットする『メンテナンスモード』が備わっています。

普通の人が使用している分にはあまり縁がなく、雪国で暮らしているなら割と必須機能であり、そうでない地域では裏コマンド的に知られていますが、雪国以外でも泥などでスタックする事もあるので、覚えておいてもいいでしょう。なお、バッテリー上がりでエンジン始動すらできない時にも、このメンテナンスモードを使えば強制始動で充電が可能です。

以下、やり方ですが、1~9は60秒以内に終える必要があるので、結構慌ただしいと思ってください。

1.ブレーキを踏まずにプッシュスタートスイッチを2回押しシステム起動
2.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
3.ブレーキを踏みっぱなしにする
4.シフトレバーを操作して『N』に入れる
5.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
6.『P(パーキング)』ボタンを推してシフトを『P』に戻す
7.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
8.メーターパネルやインフォメーションパネルに、整備モードの表示が出る。
9.プッシュスタートスイッチをONにするとエンジンが強制始動、ブレーキから足を離す
10.システムをOFFにすればメンテナンスモード終了、エンジンも切れる

トヨタおよびレクサス車のハイブリッドシステムはほとんどが『THSII』およびその発展型なので、基本的には同じコマンドでほとんどのトヨタ/レクサス車をメンテナンスモードにすることが可能です。

一部トヨタ車例外向け!その1初代エスティマハイブリッド(THS-C)用メンテナンスモード

ほとんどのトヨタハイブリッド車は前項の方法でメンテナンスモードにする事が可能ですが、中には例外もあります。それが『THS』でも『THS-II』(およびその発展型)でもない『THS-C』や『THS-M』というハイブリッドシステムを搭載したトヨタ車。

『THS-C』は2001(平成13)年6月~2005(平成17)年11月に販売されていた初代エスティマハイブリッド(型式AHR10W)へ搭載されていたシステムで、トヨタとしては初の4WDハイブリッドシステムであり、THS/THS-IIとは異なる構造をしています。

それゆえまだ2WD(FF)しかなかったプリウスとは異なり、単にエンジンを強制始動するだけでなく、車検ラインなどの構造によっては本来の駆動輪(前輪)のみ駆動させ、後輪のモーターを回さないようにする『2WDメンテナンスモード』が必要になりました。そうした関係で、メンテナンスモードの裏コマンド入力方法は少々異なります。

AHR10W型エスティマハイブリッドでの2WDメンテナンスモード

1.イグニッションスイッチを『ON』にしてシステム起動
2.シフトレバー位置『P』を確認し、アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
3.シフトレバーを操作して『N』に入れる
4.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
5.シフトレバーを操作して『P』に入れる
6.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
7.『ハイブリッドシステムウォーニング』および『HVバッテリーウォーニング』警告灯が点滅。
8.イグニッションスイッチを『START』にするとエンジンが強制始動
9.イグニッションスイッチを『OFF』にすればメンテナンスモード終了、エンジンも切れる

以上、1~8をペダルを踏む回数が多いだけ『90秒以内』で行います。

AHR10W型エスティマハイブリッドでの4WDメンテナンスモード

1.イグニッションスイッチを『ON』にしてシステム起動
2.シフトレバー位置『P』を確認し、アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
3.シフトレバーを操作して『N』に入れる
4.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
5.シフトレバーを操作して『P』に入れる
6.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
7.『ハイブリッドシステムウォーニング』および『HVバッテリーウォーニング』警告灯が点滅。
8.イグニッションスイッチを『START』にするとエンジンが強制始動
9.イグニッションスイッチを『OFF』にすればメンテナンスモード終了、エンジンも切れる

以上、1~8を『60秒以内』で行います。

一部トヨタ車例外向け!その2クラウンマイルドハイブリッド(THS-M)用メンテナンスモード

もうひとつ特殊なハイブリッドシステムが2001(平成13)年8月から2003(平成15)年12月まで販売されていたクラウン・ロイヤルサルーン・マイルドハイブリッド(型式JKS175)および、2002(平成14)年10月から2008(平成20)年4月まで販売されていたクラウンセダン・スーパーデラックス・マイルドハイブリッド(型式GBS12)用の『THS-M』。

スズキの『S-エネチャージ』などと同様、オルタネーターを強化して駆動ジェネレータ化、アイドリングストップからのエンジン再始動や発進時のみ駆動する簡易的な48Vハイブリッドシステムです。

これも停車時のアイドリングストップ中はシステムから電力供給されてエアコンなども作動してしまい、エンジンがかからないので強制始動する必要あり。
ただしその方法は『シフトレバーのOD(オーバードライブ)スイッチをOFFにする』だけで、そうするとエンジンが止まらず連続運転するため、車検時の排ガス試験や排気音試験はこの状態で行います。

一部トヨタ車例外向け!その3 2代目エスティマハイブリッド用メンテナンスモード

初代エスティマハイブリッドでは『THS-C』という特殊なシステムでハイブリッド4WDを実現したトヨタですが、その後2代目エスティマハイブリッド(AHR20W)では『THS-II』に後輪用モーターを組み合わせた『E-Four』と呼ばれる4WD版THS-IIへハイブリッド4WDシステムを移行します。

そこでメンテナンスモードへの切り替えも若干変わり、2WDメンテナンスモードと4WDメンテナンスモードのコマンド入力方法が逆になりました。

AHR20W型エスティマハイブリッドでの2WDメンテナンスモード

1.イグニッションスイッチを『ON』にしてシステム起動
2.シフトレバー位置『P』を確認し、アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
3.シフトレバーを操作して『N』に入れる
4.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
5.シフトレバーを操作して『P』に入れる
6.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを2回繰り返す
7.マルチディスプレイに『2WDメンテナンスモード』『VSCチェック』が交互にヒュおじされ、『マスターウォーニング』が点灯、エンジン始動
8.イグニッションスイッチを『OFF』にすればメンテナンスモード終了、エンジンも切れる

以上、1~7を『60秒以内』で行います。

AHR20W型エスティマハイブリッドでの4WDメンテナンスモード

1.イグニッションスイッチを『ON』にしてシステム起動
2.シフトレバー位置『P』を確認し、アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
3.シフトレバーを操作して『N』に入れる
4.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
5.シフトレバーを操作して『P』に入れる
6.アクセルペダルを床まで踏み、離すのを4回繰り返す
7.マルチディスプレイに『4WDメンテナンスモード』『VSCチェック』が交互にヒュおじされ、『マスターウォーニング』が点灯、エンジン始動
8.イグニッションスイッチを『OFF』にすればメンテナンスモード終了、エンジンも切れる

以上、1~7を『90秒以内』で行います。

なお、現行モデルのプリウス4WD(ZVW55)では『3.シフトレバーを操作してNに入れる』の後でブレーキを踏みっぱなしにする以外、2WDメンテナンスモードの操作は同様です。プッシュスタートボタンの操作後、2WDメンテナンスモードならアクセル2回、4WDメンテナンスモードならアクセル4回と覚えればよいでしょう。

なお、トヨタTHSシリーズ以外のフルハイブリッドシステム(日産・ティーノハイブリッドなど)でも同じようにエンジンを強制始動するメンテナンスモードが存在するほか、トヨタ車も全てが同じ方法とは限らないため、実際には車種ごとに方法を確認してください。まずは裏コマンドの存在だけ覚えておいてもらえれば、と思います。