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気づかないだけであちこちで見ているかも?「カーシェアリング」とは

気づかないだけであちこちで見ているかも?「カーシェアリング」とは

かつての「一家に1台どころか1人1台マイカー時代」は既に過去のものとなり、どうしてもマイカーが日常的に必要な地方はともかく、大都市の中心部では「個人がマイカーを所有しない時代」が到来しかけています。しかしもちろん公共交通機関で何もかもが済むわけもなく、乗用車が必要な時に近くにあり、周囲の人々が時間を分け合うようにして使う公共の乗用車として注目されているのが『カーシェアリング』です。

マイカー時代から公共交通への回帰

19世紀後半から個人の所有する『マイカー(自家用車)』が登場した頃、まだまだ手作りに近くて高価だった自動車を個人所有できる人は大富豪や貴族(日本なら華族)などの富裕層に限られました。

モータリゼーション(自動車の普及)が盛んだったアメリカやヨーロッパの先進国ではともかく、新興国では21世紀になった現在でも豊かな国を除けば大きな違いはありません。

日本もモータリゼーションを経ないまま20世紀前半の長い戦乱と国民が貧乏で我慢を強いられる時代が続き、1945年に第2次世界大戦で敗北した時には空襲で国土が荒廃して新興国どころか最貧国に転落しており、経済が安定して国民の所得が向上したのは1950年代も末になってからのことです。

その頃からスバル360のように実用的な軽自動車、トヨタのパブリカやカローラなど『大衆車』が登場して、1960年代後半から日本でもモータリゼーションがようやく到来、1970年代のオイルショックや厳しい排ガス規制などマイカーの普及に立ちはだかる壁はありましたが、次第に『一家に1台マイカー』が定着していきます。

1980年代半ばからは後にバブル景気として知られる超好景気が到来、『一家に1台』は『1人に1台』へ、さらに誰もが運転免許を取得するのが普通になり、免許取り立ての学生が輸入車に乗るのも珍しくない時代が到来しました。

しかし1990年代前半のバブル崩壊以降の超不景気時代『失われた10年』と、2008年のリーマンショックを契機とする世界大不況、さらに当時の政府が行った政策などさまざまな要因が重なり、日本では自動車を巡る環境が大きく変化します。

デフレ(物価下落)で所得が低下していく一方、求められる性能の変化や国際競争力を維持するため自動車の価格は上がり続け、気がつけば多くの国民が自動車を買う経済的余力を失っていったのです。

これをメディアは『若者の車離れ』などとはやし立てましたが、要は金がなくて生活苦の人間に車など買えるか!というだけの話で、特に鉄道やバスなど交通インフラが維持されている都市部では不要な車を買わない人が増え、『個人が車を所有しない時代』が到来します。

かつて自動車が『一家に1台』そして『1人1台』の時代すらあった日本は、再び公共交通へ回帰するようになりつつあるのです。

新たな公共交通の一形態『カーシェアリング』

しかし、モータリゼーションの影響で経営が悪化、あるいは自動車が増えすぎて悪化した慢性的な渋滞へ対処するため、特に地方の鉄道やバスなど公共交通機関は21世紀を迎えるまで壊滅していました。

さらに少子高齢化の影響もあって都市部でもバスやタクシーで「黒字なのに運転手が確保できない」という問題が2010年代から慢性化し始めており、運転手不足による都市部のバス路線削減、余剰車両の増加によるタクシー会社の統廃合という現象が起きています。

つまり『公共交通へ回帰しようにも、交通インフラが地方では壊滅、都市部でも壊滅しかけている』のが2019年2月現在の日本の偽らざる姿であり、その根本的な解決には1980年代前半までに生まれた第2次ベビーブーマーのほとんどがこの世を去る2060年頃、少子高齢化の解消を待たねばなりません。

まさにお先真っ暗の凄まじい時代に突入している日本ですが、求められる公共交通の形態が変わってくるのも必然です。

公共交通の運転手がいないならば自らが運転手となり、必要に応じて必要な時間だけ利用できる乗用車を、地域ごとに配置して利用する『カーシェアリング』という新たな公共交通は、まさにこれからの日本にうってつけと言えるでしょう。

海外から日本に流れてきたカーシェアリング文化

『カーシェアリング』とは、主に会員登録制で1台の自動車を複数のユーザーが共同で使用する制度で、先に現在の日本と同じような状況へ陥ったヨーロッパで公共交通機関を補完する存在として生まれました。

カーシェアリングには主に2つの形態があり、1つはカーシェアリング運営会社が所有する自動車を会員へ時間貸しするタイプ、もう1つはサービス提供会社が他人に車を貸し出しても良い会員と、車を借りたい会員をマッチングするタイプです。

前者は日本だと全国へコインパーキングを展開している業者やカーリース業者、レンタカー業者、さらに自動車ディーラー(販売店)も参入しており、特に個人所有の自動車減少で余剰となった駐車場スペースを活用できるコインパーキング業者は、地方の住宅地も含めたきめ細かいサービス提供が可能になっています。

後者は個人が自宅や月極駐車場へ駐車しており、普段は滅多に使わない車を有効活用しようというもので、貸し出す会員と借りたい会員双方が動かないといけない関係上、やや手間ではありますが、コインパーキングすらないような場所でもサービスを提供しえるのが特徴です。

日本でカーシェアリングのサービスが始まった当初、馴染みのない文化だった事もあって「レンタカーと何が違うのか」「他人に車を貸し出して大丈夫か」「他人から借りた車を返す時に難癖をつけられないか」と、ネガティブな印象ばかり持たれがちでした。

しかし、現実にちょっとした用事を済ます程度で借りるにはレンタカーは高い上に事業所が近くになかったり、バスや鉄道は便数が少なすぎて必要以上に時間を取られるという公共交通のデメリットもあって、日本でも少しずつ「必要な時にチョイ借りできるカーシェアは便利」という認識が生まれつつあります。

借りるのは簡単、イメージは「すぐそばにあって短時間安く借りられるレンタカー」

カーシェアリング登録された車を借りるのはそう難しいことではなく、パソコンやスマートフォンを使って会員登録したサービスへ接続し、近隣で使われていないカーシェア車を見つけて、借りにいくだけです。

カーシェア業者の車を借りる場合、店舗ならレンタカーと同様の手続きで、駐車場に置かれている車の場合は会員カードをかざせば解錠されて動かせる仕組みで、精算はクレジットカードのほか、電子マネーが利用可能な業者も増えました。

返す時は借りた場所へ戻して施錠するだけで、洗車や給油を済ませた上で返却すれば、利用料金が割引になる業者もあり。

もし自分が住んでいる場所の近くにカーシェア車の拠点があれば、予約さえしっかりやっておけば自分でマイカーを持たずとも生活や仕事に全く困らない上に、安く済むという方も多い事でしょう。

特に駐車場のない都心部のマンションやアパート住まいの場合、仮にマイカーを持とうと思えば月々の賃貸料がかなり高額な月極駐車場を借りなければならず、加えて税金や車検代、消耗品代など各種の維持費を考えれば、相当な金額となります。

もちろんそうした場所に住んでいれば鉄道やバスなど公共交通機関で大抵の場所へは行けますが、時にはそうした路線では不便な場所へ車でひとっ走り行ってみよう!という技も可能になるわけで、そのためだけに高額な費用を投じてマイカーを持つ必要がないカーシェアリングのメリットは非常に大きいのです。

どうしてもマイカーを持ちたい人にとっても有意なカーシェアリング

その一方で、家族を抱えて年に数回の帰省や休日の家族サービスのためマイカーは持たなければいけない、カーシェアで借りるにしても長時間の利用では割に合わず、さりとて維持費が家計に与える影響は無視できない…というユーザーにもカーシェアリングは有効です。

その場合、逆にカーシェアリングのマッチングサービスへ登録して『貸す側』になってしまえば良いわけで、休日しか使わないため平日は単なる駐車場の置き物と化しているマイカーを貸し出せば、勝手にお金を稼いで帰ってきます。

うまくいけば購入時のローンや日常的な維持費、駐車場代などをカーシェアの売り上げ(マッチングサービスに手数料は引かれますが)でかなり補う事も可能になりますから、マイカーの購入・維持の補助手段と考えても良いわけです。

実際、カーシェアリング先進国であるヨーロッパやアメリカでは『カーシェアの売り上げで返済するローン』が既に存在するほどで、日本でも遠からずそのような商品が誕生すると思われます。

マッチングサービスを使った個人間カーシェアリングは、貸したいユーザーの側で何らかの電子解錠手段(マッチングサービスに登録したスマホをかざすと解錠されるなど)を設定していない限り、貸し借りするユーザー間で車のキーを手渡しする手間があるのは確かです。

とはいえ、借りる側にとっては新しい車に限らず多彩な車種から借りる車を選択できる可能性もありますし(そのためには近所に多彩な車が多数登録されていなければなりませんが)、貸す側にとっても売り上げを見込んでちょっと贅沢なオプションや車種を選ぶ余裕も出ます。

そうした『マイカーを所有したい側にとってのメリット』も認知されたためか、最近では自動車ディーラーが自らカーシェア事業を立ち上げ、通常なら登録済み未使用車として安価な中古車扱いになってしまう車の有効活用や、ちょっと長く自由に乗れる試乗車のように扱う例が増えてきました。

車に乗りたい人、所有もしたい人、全てにメリットのあるカーシェアリングは、今後も日本のような国では欠かせないサービスとして着実に増えていきそうです。