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初代トヨタ86(2012.4-)の買取相場が知りたい!最新版!(2021年1月現在)

86

小型FRスポーツの名車、AE86カローラレビン/スプリンタートレノの再来として期待され、2012年に登場したトヨタ「86」。当初は思ったほど安価でなかったため目論み通りのエントリースポーツになるのは時間がかかりましたが、安い中古車が出回るようになってから次第に普及していった感があります。こうした趣味性の高い車は長く高価買取になる傾向がありますが、86の場合はどうでしょう?

待ちに待たれたAE86の再来、その名も「86」

国産車はかつて大衆車でもFR車が多かったものの、1970年代末には各社ともスペース効率が高く、小さな車ほど快適性や実用性で有利になるFF車へと転換していき、大衆車ベースのスポーツモデルもFF化が進みました。

保守的だったトヨタも1980年代に入るとカローラやスターレットのFF化に着手しましたが、カローラ系のスポーツモデル、カローラレビンおよびスプリンタートレノについては、商用ライトバンのカローラバンがFRのE70系のまま継続販売されたため、そのプラットフォームや駆動系を流用する形でFRスポーツとして継続、結果的に「最後のテンロクFRスポーツ」として歴史に残ります。

その後、1990年代になって漫画の作中などの活躍でAE86人気が再燃する一方、生産終了から10年以上が過ぎると高騰していた中古車市場でもタマ数の枯渇が目立ち、「ハチロク(AE86)の再来」が強く望まれますが、そのためには小型FR車のプラットフォームが不可欠であり、実現は困難でした。

1998年に発売された小型FRスポーツセダン「アルテッツァ」が開発当時に「AE86の再来」ともてはやされたものの、実態はマークIIベースの高級FRスポーティセダン(初代レクサスISの日本仕様)であり、振り出しに戻ったAE86の再来は夢に終わるかと思われます。

しかし、2005年にスバルがトヨタグループ傘下入りすると状況は一変。そもそも水平対向エンジンとミッションを直列縦置きしたFF車をベースに、リヤの駆動系を追加して4WDを成立させたスバル4WDは、フロントの駆動系を除けば比較的FR化が容易だった事もあり、スバルのプラットフォームと駆動系、トヨタの直噴エンジン技術などを組み合わせた、トヨタとスバルの共同開発プロジェクトが始動します。

こうして2009年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「FT86」のブースには観客が群がる大騒ぎとなり、さらなる熟成を経てスバル版BRZともどもトヨタ「86」は2012年4月に発売、ついに「AE86の再来」が実現しました。

もっとも、時代の変化に合わせるとかつてのように小型軽量安価なテンロク5ナンバーFRスポーツの実現は困難で(後に小型版FR-Sは開発凍結)、2リッター水平対向自然吸気エンジンを搭載する3ナンバーFRスポーツクーペとなり、ワンメイクレースなど競技用ベース車として200万円を切るモデルは無逃走の黒バンパーにエアコンもなしなど実用性に乏しく、実質的には300万円程度のミドルクラススポーツです。

こうした大型化と高価格化、バブル崩壊後の中流階級消失による所得格差もあって、かつてのように若者が気軽に購入できる車ではなくなりましたが、初期オーナーとして支えた中高年層が手放すようになると中古車価格もこなれてきたため、登場から数年後にはようやくエントリースポーツとして普及するようになりました。

一時はトヨタとスバルの関係が冷え込んだような噂もあり、登場が危ぶまれた次期型も2021年には登場する見込みで、「初代86」が買取市場でこれからどのような評価を受けていくのか、気になるところです。

トヨタ86・中古車販売価格の相場と流通台数は?

86の中古車販売価格の相場と流通台数を、大手中古車情報サイトからチェックしてみましょう(2021年1月現在)。

なお、一口に86と言っても競技ベース車(RC、レーシング)、GRガレージがプロデュースしたGRMNやGR、GRスポーツといった「GRシリーズ」や、トヨタテクノクラフト設立60周年記念モデルとしてTRDが100台限定で販売したチューニングカー14R-60や、その量販版14Rといった「14Rシリーズ」、ヨーロピアンオールドスポーツ調の外装とした純正カスタム車「スタイルCb」は元々の性格や価格帯が異なるため、別枠としました。

【86(通常モデルMT車・2012.4~)】
修復歴なし:118~475万円・456台
修復歴あり:125.9~458万円・54台

【86(通常モデルAT車・2012.4~)】
修復歴なし:82~358万円・427台
修復歴あり:98~260万円・50台

【86(競技ベースモデル・2012.4~)】
修復歴なし:169~288万円・2台
修復歴あり:170~258万円・4台

【14Rシリーズ(86TRDモデルMT車・2014.10)】
修復歴なし:428~775.5万円・7台
修復歴あり:なし

【14Rシリーズ(86TRDモデルAT車・2014.10)】
修復歴なし:279.8万円・1台
修復歴あり:なし

【86 スタイルCb MT車(2015.4)】
修復歴なし:228万円・1台
修復歴あり:なし

【86 スタイルCb AT車(2015.4)】
修復歴なし:226~276.9万円・8台
修復歴あり:159.9~159.9万円・2台

【86 GRシリーズ MT車(2016.1~)】
修復歴なし:359.9~528万円・7台(うちGRMN2台)
修復歴あり:なし

【86 GRシリーズ AT車(2016.1~)】
修復歴なし:297~383.9万円・2台
修復歴あり:なし

AT全盛時代とはいえ、タマ数はMT車の方が豊富なのがスポーツカーとしての面目躍如で、逆にATユーザーからの支持が得にくいゆえにエントリースポーツとしても限界を感じる車ですが、昔のように若者がスポーツというよりドライブ用途で手軽にクーペを買う時代でもありませんから、そこは致し方ないところです。

通常モデルでもMTの方が高価ですが、それでも修復歴なしで118万円からと価格はこなれてきており、今後は2021年中と言われる2代目の登場で買い替えられた車が市場に出てくると、さらに安くなると思われます。

しかし14R-60やGRMN、GRといった純正チューンドはさすがに別格、かつタマ数も限られるためプレミア価格がついており、激しいチューニングは受けておらず、台数限定ではないはずの14Rですらプレミアになっている事から、GRシリーズの「GRスポーツ」も同様に価格が今後さらに高等しそうです。

以外なのはスタイルCbで、性能的なチューンは受けていないとはいえ、昔のヨーロピアンスポーツクーペ的なルックスはかなり魅力的なはずですが、逆に「86に見えない不思議な車」扱いで知名度も低いためか、レア度の割にはかなり安く手に入る状況で、タマ数がかなり少ないとはいえ、レア車好きには狙い目かもしれません。

トヨタ86・買取価格の相場と、モデル、年式、グレードごとの傾向は?

では、実際の買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。

まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率(オプション込み新車実勢価格に対する買取価格の割合)です。

【86(通常モデル・2012.4~)】
2012年式:約124万円・約39%
2013年式:約119万円・約37%
2014年式:約120万円・約37%
2015年式:約137万円・約39%
2016年式:約129万円・約39%(2016.7マイナーチェンジで後期型「KOUKI」へ)
2017年式:約177万円・約52%
2018年式:約174万円・約52%
2019年式:約207万円・約59%
2020年式:約199万円・約61%
総合:約162万円・約45%

【86(競技ベースモデル・2012.4~)】
2012年式:約114万円・約51%
2013年式~2020年式:実績なし
総合:約114万円・約51%

【14Rシリーズ(86TRDモデル・2014.10)】
実績なし

【86 スタイルCb(2015.4)】
実績なし

【86 GRシリーズ(2016.1~)】
2016年式~2018年式:実績なし
2019年式:約247万円・約52%
2020年式:実績なし
総合:約247万円・約52%

資料にMT/ATの区別がなかったため不明とはいえ、中古車市場での価格帯を考えると、おそらくMT限定で考えれば上記一覧より若干上、ATなら若干下になるかと思われます。

2016年9月のマイナーチェンジで、ボディ剛性やサスペンション、エンジン特性などが進化し、出力も若干向上した通称「KOUKI」になって以降は残価率が50%台以上と人気のSUVやミニバンに次ぐ勢いで、それ以前の前期型は面白い事に初期モデルに至るまで経年による変化をあまり受けず、約40%近い残価率をキープしているのは、趣味性が高い車ならではの話です。

今後は2代目の登場で「型落ち」になれば若干価値が落ちていくとは思いますが(特に前期型)、GRシリーズや14Rシリーズなど希少種は一層プレミアがつくと思われますし、特に14R-60とGRMNは通常の買取市場にはほとんど出ないかもしれません。

続いて大まかなグレードごとの平均買取価格と平均残価率を紹介しましょう。

【86(通常モデル・2012.4~)】
G:約103万円・約36%
GT:約163万円・約50%
GTエアロパッケージ/GTエアロパッケージFT:実績なし
GT特別色(イエローリミテッド/ソーラーオレンジリミテッド/ブリティッシュグリーンリミテッド/ブラックリミテッド):約130万円・約35%
GTイエローリミテッドエアロパッケージ:実績なし
GTイエローリミテッドエアロパッケージFT:約184万円・約43%
GTリミテッド:約162万円・約47%
GTリミテッドハイパフォーマンスパッケージ:約203万円・約54%
GTリミテッド ブラックパッケージ:約186万円・約40%

【86(競技ベースモデル・2012.4~)】
RC:約114万円・約51%
レーシング:実績なし

【14Rシリーズ(86TRDモデル・2014.10)】
14R-60/14R:実績なし

【86 スタイルCb(2015.4)】
実績なし

【86 GRシリーズ MT車(2016.1~)】
GRMN:実績なし
GR:約251万円・約46%
GR SPORT:約242万円・約57%

「安定して高評価」という意味では、標準グレードの「GT」と上級グレードの「GTリミテッド」で、他のブレンボブレーキやザックス製ダンパー、限定のエアロパーツを装着した特別仕様車でも高評価なものはありますが、初期から一貫して設定されているにも関わらず、後から追加された特別仕様車にヒケを取らない価値を維持しています。

対象的に、廉価グレードの「G」や希少価値がありそうな競技ベースモデルはさほどの評価ではなく、買取市場にとってはよほど付加価値のあるモデルでもなければ、GT(グラン・ツーリスモ)的な快適装備の充実したグレードの方が売れるので、高値もつけやすいという事でしょう。

チューニングベースとしての今後も楽しみな86はリセールバリューが期待できる

スポーツカーとして考えた場合、基本性能の底上げが図られたマイナーチェンジ後(2016年9月以降)の「KOUKI」が今後も買取市場で高い評価を受け続けるのはもちろんですが、前期型も2002年で最後のS15が生産終了、中古車市場でのタマ数が減り続けている日産のシルビアに代わり、「今後も安定供給されるスポーツチューニングベース」としての価値があります。

アフターパーツも豊富で、おそらくは2代目でも多くの共用部品があるため純正部品供給も安定しそうな86は「これからが旬を迎える車」な上に、CAFE燃費規制や純ガソリン車の新規販売が停止される2030年代に入っても「入手可能な数少ない高年式車」として歓迎されそうな存在ですから、いくらでも新世代車で代替になるミニバンやSUVと違い、大きく価値を落とす要素が全くありません。

仮に日本市場が不況で壊滅しても景気のよい国へいくらでも輸出で売れる車ですし、「多少高くても買っておけば、維持費がかかっても持っておけば、後で高く売れてモトが取れる車」の最右翼と考えられます。

もちろん今のうちに売って2代目やGRヤリスへ乗り換えるのも手ですが、現行型の86が好きで所有し続けたいという人が、後々手放すとしても大きな損だけはさせない車だと言えるでしょう。

※中古車販売価格や買取相場は2021年1月現在の金額です。

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