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個人間カーシェアは乗る方も乗せる方も気をつけよう!保険の話

個人間カーシェアは乗る方も乗せる方も気をつけよう!保険の話

カーシェアリングサービスがだいぶ浸透してきた日本ですが、カーシェアリングは事業者によるサービスのほか、車を貸したい・借りたい個人をスマートフォンのアプリなどでマッチングする個人間カーシェアリングサービスが存在します。どちらも利用にあたっては保険に加入することになりますが、内容は利用するサービスによって異なったりしますので、事前にどこまで対応するものなのか、チェックしながらうまく利用しましょう。

カーシェアリング事業者でもよく見ると異なる補償内容

現在の日本でもっとも一般的なカーシェアリングサービスは、タイムズ24などコインパーキング運営、トヨタなど自動車メーカー、オリックスなどレンタカーやカーリース関連の企業による、カーシェア業者によるものです。

店舗や駐車場を拠点としているためレンタカーより身近な存在で、スマートフォンや会員カード、免許証などを登録、予約した車を解錠/施錠できるなど手軽さが売りで、この数年全国で台数、サービス数ともに急速に増えてきています。

こうした業者が行っているサービスでは車の程度も一律、前に使ったユーザーが何かしでかしていない限りは問題なく動いて使えると考えて差し支えありませんし、レンタカーと違って短時間利用を前提としたサービスのため、車内が極端に汚れていたり散らかったりということも少ないでしょう。

そう考えるとどのサービスを利用しても変わらず、決め手は自分が今いる場所から近いかどうか程度にも思えますが、意外に異なるのが事故を起こしてしまった時の補償内容です。

どのサービスでも基本、対人・対物・車両は無制限で、トヨタレンタリースの『ラクモ』ですら一般的なレンタカーでの対物・車両補償免責5万円(5万円まではユーザー持ち)は適用されず、最初から免責保障制度に加入して無制限となっています。

事業者によって大きく異なるのは事故時に車に乗っていた搭乗者(ドライバー含む)の人身傷害補償で、『タイムズカーシェア』はこれも無制限ですが、『カレコ』なら上限6,000万円、『オリックスカーシェア』や『ラクモ』なら上限3,000万円と、かなり差があるのです。

タイムズカーシェアの場合、他サービスでは無料な事が多い初期費用がかかるなど料金が若干割高に感じたりしますが、その分だけ補償は手厚いため、『万が一の補償で選ぶか、割り切って料金で選ぶか』という選択肢も出てきます。

これが最初から頭に入って納得した上で選ぶならどちらでも良いのですが、いざとなってから慌てることのないよう、どのサービスを使うか選べるような場合は、補償内容をキッチリ把握しておきましょう。

個人間カーシェアで車を借りる際は、借り手が補償に加入するのが必須

では車を貸したい個人と、借りたい個人の間を結ぶ個人間カーシェア(カーシェアリングマッチングサービス)の場合はどうかといえば、『Anyca(エニカ)』や『CaFoRe(カフォレ)』などサービスによって微妙に異なるものの、借りたい個人が借りるたび一時的な補償に入ることには違いがありません。

「個人で車の貸し借りを行う」というと、通常なら貸してもらう車がどのような保険に加入しているかが気になるところで、加入していないと車検が通らない自賠責保険はもちろん、任意保険にも入っていなければ、万が一の事故でマトモな補償が受けられませんから、とても怖くて乗れないものです。

しかも任意保険はただ入っていればいいというものではなく、契約内容によっては『運転者が〇〇才以上でないと補償しません』あるいは『本人や家族以外が運転したら補償しません』などさまざまな制約があり、単に任意保険に入っているから安心とも言い切れません。

しかも車両保険にまで加入するとかなり高額なうえに、古くて価値の下がった車は加入していても大した補償が受けられないため、高級車や新車以外では車両保険へ加入していないというケースもあります。

これが親しい関係であれば、「ハンドルを任せる以上、何かあって壊してもあきらめるよアハハ!」と言ってもらえるかもしれませんが、そうでもない関係の場合は貸す方も借りる方もかなり緊張が走る場面です。

つまり、借りる方は任意保険にちゃんと加入しているのかが心配になりますし、貸す方も車両保険に入っていなかったら莫大な修理代を借り手に請求しきれるのか、保険を使うにしても等級が下がって保険料が上がってしまうではないか、という心配が出てきます。

そこで個人間カーシェアのサービス提供業者では、オーナーがその車にかけている保険に頼ることなく安心して貸せるよう、借り手がサービスを利用するごとに加入する一時的な保険で補償をまかなうようにしていますが、借り手のみが保険に加入するのか、オーナー側も加入するのかはサービスで異なるので注意が必要です。

補償は利用者のみ加入かオーナーも加入するかで違う

個人間カーシェアの補償そのものがサービス提供者によって異なる、典型的な例を紹介しましょう。

2019年4月現在で最大手と言える、IT関連サービスのDeNAが運営する『Anyca(エニカ)』の場合は、車を借りるドライバーが損保ジャパン日本興亜(2020年4月に『損害保険ジャパン』へ社名変更予定)の時間単位型自動車保険(車両補償ありプラン)か、東京海上日動の1日自動車保険(車両補償付きプレミアムプラン)に加入します。

前者はドライバーが1人の場合のみで保険料は2,000円/日、後者は複数のドライバーで運転できるよう追加可能で、1人で運転するなら1,800円/日、複数のドライバーなら2,700円/日が保険料です。

金額の差はそのまま補償内容にも現れており、たとえば事故を起こしてしまった借りている車の搭乗者に対する傷害補償は、前者が3,000万円、後者が1,000万円を上限としています。

さらに借りた車が事故で傷ついた場合は、どちらも免責(自己負担額上限)が10万円、補償上限が300万円となっており、免責額や補償上限を超える修理額は、サービス運営側が仲介しつつ両者で分担を決めるようです。

つまり借り手が加入した保険で大抵の事故は補償されるということで、オーナー側が加入する保険は特に準備されていません。

それに対し、『CaFoRe(カフォレ)』では借り手(ボロワー)がドライバー保険に加入して対物・対人・搭乗者傷害を補償し、貸し手(レンダー)がレンダー補償に加入して貸した車の車両損害や盗難事故に対応することになっており、Anycaとはかなり補償システムが異なります。

しかも貸した車の損害については原則として責任の有無に関わらず貸した側がレンダー補償に基づき対応するものの、「借り手に賠償請求することを否定するものではありません。」と、微妙な表現をしているのが気になるところです。

しかもレンダー補償は3コースあり、もっとも保険料の高い月額3,240円コースでも1事故の補償限度額30万円、免責5万円(全損時は免責なし)と、「ちょっとこすった程度の事故」で板金塗装代が間に合うのか心配になります。

つまり貸し手が安心して貸そうと思えば自身で車両保険に入っていることが必須となり、実際に事故が起きれば大抵の場合はそれでまかなわざるをえない上に、それでいてレンダー補償へ加入しないと車を貸せない仕組みのようです。

もちろんドライバー保険の内容も少々薄く、このような補償ですと借り手も貸し手も安心できませんが、1か月単位で保険に加入するため、日をまたいで車を借りたり、月に何回も車を借りたい時はAnycaより保険料が安くなる点はメリットでしょうか。

個人間カーシェアの選択は、補償内容や料金をよくチェックしよう

業者によるカーシェアリングサービスとは異なり、個人間カーシェアには車種や借りられる場所の選択肢が多いというメリットがありますが、やはり車を所有せずとも運転する以上は万が一の事態を想定した補償がもっとも大事なところで、借り手も貸し手も安心できるサービスでなければなりません。

しかも補償のための保険料金はカーシェアそのものの利用料金とは別に発生する上に必須ですから、使用頻度や用途に応じてその保険金額や補償内容が妥当かどうかをしっかり確かめてから利用しましょう。

また、補償されないケースとして事故時に登録されたドライバー以外が運転していた場合、あるいは警察に届出をしなかったため事故証明書が発行されていない場合、そしてもちろん飲酒運転など重大な過失や犯罪行為での事故もあります。

意外なところでは、比較的手厚いように見えるAnycaの保険では「あくまで運転中の事故による損害補償のみ」なため、駐停車中の当て逃げや盗難などには対応していませんから、万が一補償対象外の損害が発生してしまった場合、どのように負担するかを決めた上で、貸し手は借り手とキッチリ認識を共有しておく必要もあるでしょう。

場合によっては、貸し手が自ら加入している保険をフル稼働させた方がいいかも

事業者によるカーシェアリングサービスと個人間カーシェアリングサービスでは補償にかなりの差があり、補償内容だけ見るならば事業者のカーシェアを使った方が安心確実に思えます。

ただし、個人間カーシェアの補償内容はあくまで「強制加入となるマッチングサービスが準備した保険」に過ぎないため、軽度の損害はそれを活用するとしても、重度の損害は貸し手(オーナー)自らが加入している任意保険を活用した方がいいケースもあります。

むしろ「万が一、マッチングサービスでの補償限度を越えたとしても当方の任意保険で負担可能です」とアピールできれば借り手も安心できるセールスポイントになりそうで、結局貸し手はキチンと任意保険に車両保険も含め加入しておいた方が無難であり、借り手もそうした車を選んだ方が安心できるようです。

結局は万が一の時の補償に対するコストをケチらないのが、どのような種類のサービスを利用するにせよ、チェックするべき最大のポイントといえるでしょう。