ポルシェ

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ポルシェ911(993以降)の買取相場が知りたい!最新版!(2020年5月現在)

ポルシェ911

孤高のRRスポーツカー、ポルシェ911。初期の901や930は元より、3代目964もなかなか買取市場には出てきませんが、4代目993以降ですといくらかまとまった実績があり、見ていると少々興味深い数字が出てきます。今回は最後の空冷911である4代目993から、現行の1つ前である7代目991型まで2020年5月現在で買取実績の確認できるグレードをご紹介します。

扱いやすくなってもRRレイアウトのリアルスポーツという基本は変わらない911

最初期の901型が世に出たのは1964年。それまでポルシェの主力モデルだった356の後継として2+2レイアウトのクーペ/カブリオレとして登場し、356の空冷水平対向4気筒から1ランク上の6気筒エンジンを搭載したため、従来の356顧客向け4気筒ミッドシップスポーツの914が登場するまでと、その914が廃版になってからの一時期に911の4気筒モデル912も存在しました。

1974年に登場した2代目930型は当初930ターボを名乗って911とは別車種扱いだったものの、初代901が生産終了し自然吸気エンジン版も930へ移行するとともに2代目911を名乗るようになり、1984年以降は自然吸気エンジン版が「911カレラ」、ターボ版が「911ターボ」を名乗り、2015年にカレラ系もターボエンジンを搭載するまで続く流れを形作ります。

その2代目930をもって911は終了しFRスポーツの944を後継とする動きもありましたが、市場からの反発もあって911存続が決定し1989年に3代目964型がデビュー。日本では1970年代後半のスーパーカーブームで901型や930型の人気が高かったものですが、964型も漫画「湾岸ミッドナイト」で主人公格の1台「ブラックバード」として登場するなど人気を保ちました。

964型は他にもパワーステアリングやオートマ、ABSなどが装備されるようになるなど近代化され、とにかく腕力や踏力が必要で速いものの乗り手を選ぶ車だった911への敷居を大幅に低くした車でもあります。

その流れは最後の空冷エンジン車となった4代目993型(1993年登場)以降も続きましたが、1997年に登場した5代目996では水冷エンジン化や類的型ヘッドライトなど大幅に刷新されたデザインが「911らしくない」と猛反発を受け、コストダウンで格下のボクスターとの共用部分が多く内装の質感も低いなど酷評され、後期型と6代目997型でポルシェは悪評払拭へ躍起になりました。

どうにかブランドイメージを完全に取り戻したのは、アルミニウムなど軽量素材の多用で軽量化、重量バランス変更でRRらしくないと言われたものの走行性能そのものの向上はあらゆるユーザーに認められた7代目991型からで、買取相場にもその傾向はハッキリと現れています。

2019年7月以降は日本でも「カレラ」シリーズから8代目992型へと代替わりが進んでいますが、まとまった買取実績があるのは4代目993型から7代目991型まで。中古車販売も992型はまだほとんどなく、2020年5月現在における大手中古車販売サイトで993型以降のポルシェ911中古車掲載台数は以下の通りです。

4代目993型:43台
5代目996型:133台
6代目997型:220台
7代目991型:341台
8代目992型:2台

ポルシェ911のように世界中で通用する車は買い取られた後も日本に留まり続けるとは限らないことや、最新の992型への買い替え、あるいは新型コロナウイルス感染拡大による不景気で放出されたゆえか、1代前の991型が意外に多数のタマ数を抱えています。

ポルシェ911・中古車販売価格の相場と流通台数は?

4代目993型以降、ポルシェ911各型でそれぞれ中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年5月現在)。

【4代目993型】
修復歴なし:488~2,280万円・39台
修復歴あり:538~785万円・4台

【5代目996型】
修復歴なし:160~1,100万円・123台
修復歴あり:155~528万円・10台

【6代目997型】
修復歴なし:239.9~1,760万円・216台
修復歴あり:398~498万円・4台

【7代目991型】
修復歴なし:658~2,780万円・341台
修復歴あり:768万円・1台

【8代目992型】
修復歴なし:1,898~2,230万円・2台
修復歴あり:なし

5代目996型は単に古いというだけでなくブランドイメージに関わるコストダウンが響き、特に前期型で価格を落としていますが、走行性能そのものへの影響はないため安価に911の走りを味わいたいというなら案外手頃な選択肢と言えるかもしれません。

また、その前の993型が一気に価格を上げているのは最後の空冷エンジン911であるがためにほかならず、一見すると旧態依然のように見える空冷フラット6(水平対向6気筒エンジン)が、「911らしさ」というブランドイメージへ中古車価格へすら底上げするほど大きな影響を与えていることがわかります。

その前の964型以前となると主に1990年代の車であってもヴィンテージ・カーの域に達する価格なため、ここでは特に紹介しません。

ポルシェ911・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?

その911各型は買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。

まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。

【4代目993型】
1996年式:約402万円・約38%
1997年式:約350万円・約31%
総合:約376万円・約34%

【5代目996型】
1998年式:約84万円・約7%
1999年式:約55万円・約5%
2001年式:約74万円・約6%
2002年式:約163万円・約13%
2003年式:約170万円・約14%
2004年式:約110万円・約9%
総合:約117万円・約9%

【6代目997型】
2004年式:約141万円・約11%
2005年式:約204万円・約14%
2006年式:約251万円・約15%
2007年式:約289万円・約18%
2008年式:約305万円・約19%
2009年式:約354万円・約23%
2010年式:約385万円・約24%
2011年式:約299万円・約22%
総合:約339万円・約20%

【7代目991型】
2011年式:約339万円・約26%
2012年式:約503万円・約35%
2013年式:約536万円・約36%
2014年式:約825万円・約42%
2015年式:約771万円・約38%
2017年式:約878万円・約46%
2018年式:約1,093万円・約54%
2019年式:約896万円・約47%
総合:約795万円・約41%

年式が古くなっていけば買取価格も残価も低くなっていくのは普通の車とそう変わりはなく、趣味性の高いスポーツカーゆえ10年落ちでも平均残価率24%程度を保つ(通常は10%切ります)という点も、国産スポーツ同様です。

際立つのは996型の1998~2001年式が異常に低いことと、その前の993型が996型どころかより新しい997型より高い価値を持っていることで、前者は前述の通りコストダウンでイメージを落としていた時期の996前期型なことと、後者は最後の空冷フラット6がそれだけの人気を誇ることを意味します。

続いて各型の大まかなグレードごとで同じく平均買取価格を紹介します。これは買取実績があったものだけで、全グレードというわけではありません。

【993型】
カレラ2WD系:約376万円
(カレラクーペI、カレラクーペII)

【996型】
カレラ2WD系:約106万円
(カレラ、カレラクーペ)
カレラ2WD系:約128万円
(カレラ4S、カレラ4クーペ)

【997型】
カレラ2WD系:約240万円
(カレラ、カレラS、カレラ エクスクルーシブエディション)
カレラ4WD系:約282万円
(カレラ4、カレラ4S、カレラ4Sカブリオレ)
ターボ系:約499万円
(ターボ)
GT3:約645万円・約37%
(GT3)

【991型】
カレラ2WD系:約669万円
(カレラ、カレラS、カレラGTS)
カレラ4WD系:約791万円
(カレラ4、カレラ4S、カレラ4GTS)
ターボ系:約805万円
(ターボ、ターボS)
GT3:約1,165万円・約54%
(GT3)

レース向けで特殊なGT3はともかく、カレラ系は2WDでも4WDでも買取価格こそ差はあるものの残価で見れば同等なため、新車価格の差がそのまま買取価格に反映されていると見てよさそうです。

ターボ系も高価買取されている例はあるのですが、走行性能の評価がカレラ系よりシビアなゆえかコンディションによる価値下落が激しく、カレラ系より高価で残価率が高な例もあれば、かなり安価なケースもあって一定していません。

ポルシェ911・平均残価率からわかるリセールバリューの高いグレードは?

買取価格だけでなく、「残価率(新車価格に対する買取価格の割合)」でも見てみましょう。

【993型】
カレラ2WD系:約34%

【996型】
カレラ2WD系:約9%
カレラ2WD系:約10%

【997型】
カレラ2WD系:約17%
カレラ4WD系:約17%
ターボ系:約23%
GT3:約37%

【991型】
カレラ2WD系:約41%
カレラ4WD系:約43%
ターボ系:約30%
GT3:約54%

昔から「最高の911は最新の911」とよく言われたもので、やはりこの中ではもっとも新しい991型が飛びぬけていますが、993型のリセールバリューは新しくとも23年前の車であることを考えれば驚異的です。

また、ターボ系は程度によって残価率を大きく落とす事があるものの、自然吸気のカレラ系やGT3と比べると古くなっても値落ちしにくい傾向があるように思えますから、長く乗るならターボや希少なGT3、比較的早く売り抜けるならカレラ系のリセールバリューが高いと言えるでしょう。

ポルシェ911はリセールバリューでも「最新の911は最高の911」(ただし996型前期は除く)

カレラ系でもターボ系でも「最新の911は最高の911」という法則はリセールバリューにも非常に色濃く反映されており、今回調べた中でも2018年式の911GTSが約57%、同年式のGT3に至っては約68%と7割近いリセールバリューを記録しており、いかに人気のスポーツカーの中でさらに希少グレードとはいえ、少々異常なほどです。

そもそも、考えてみれば輸入車そのものが高額になるほど維持費が増大して敬遠されがちになり、中古車市場では新車価格を考えれば叩き売りに近い価格で売られていてもおかしくないほどなのですが、ポルシェ911に関してはあらゆる常識が通用しません。

予算さえ許すならヘタな国産人気車種やスポーツカーを購入するより、最新のポルシェ911を購入した方がよほど売却時のリターンが大きいと言えますが、酷評されてしまった996型前期のようにブランドイメージが一度落ちると回復が容易ではないため、新車にせよ中古で購入するにせよ、リセールバリューを気にするならどんな評価を受けているか、ブランドは保たれているかも入念にチェックしておいた方がよい車です。

その意味において、現行の992型はもちろん1つ前の991型がまだ高評価なのはもちろんですが、2つ前の997型や4つ前の993型以前も市場で正当な評価を受けており、3代前の996型、特に前期モデルだけは残念ながら「リセールバリューを計算するよりは、安く購入して走りを楽しむ911」ということになります。

※中古車販売価格や買取相場は2020年5月現在の金額です。

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